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女子校生アヤ (93)アヤの挑戦状

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女子校生アヤ (93)アヤの挑戦状

学校に着いたアヤは、美少女とネクラ男の釣り合いの取れないカップルに物珍しそうな視線を浴びたが、そんな視線さえもなんだかうれしくて自分の彼を見せつけたくて自慢したい気持ちさえ感じていた。

教室に入って自分の席に着いたアヤは斜め後ろから透の視線を感じて、ウキウキして浮ついた気分でゆるめた顔を窓の外に向けていたが、美咲がHRで教室に入ってきたとたんに表情を硬くしてキツイ目ヂカラを発動した。

見てる、…。
教壇に立つ美咲はにこやかな表情を保ってアヤの挑戦的な視線を受けていたが、内心は穏やかではなく沸々とわきあがる怒りをかろうじて抑えていた。
小娘のくせに、私とやろうっていうの?…。
美咲は透とアヤが堂々と並んで登校する姿を見ていた。二人がラブラブな雰囲気を漂わせて歩く姿を職員室の窓から眺めた美咲は、ヤキモチでモヤモヤした気持ちをかかえて、アヤに対して敵愾心を燃やしていた。

「…、先生」
今日もエッチな格好してるのね、このエロ教師、…。
体の線がはっきりわかるぴったりしたスソの短いワンピースにジャケットを羽織った美咲に、キツイ目ヂカラを伴った笑顔でアヤは声をかけた。
「…、なに、多政さん」
ここで、やる気?…、いいわよ、かかってきなさい、…。
美咲もにこやかに応えながら、鋭い視線でふたりの間に火花を散らしていた。

「…これ」
アヤは後ろ手持ったカワイイ紙袋を差しだした。渡された美咲は
「なに?」
何だろうと思って開けてみるとパンティが入っていた。先日ノーパンのアヤに貸したパンティだと思った美咲は
「…、よかったのよ、返してくれなくても…」
返さなくていいって、言ったのに、…どうせもう、はかないし、…。
鼻白む気持ちがその目に表れていたが、
「…ありがとう、多政さん」
優しい笑顔をくずさなかった。

「…、いえ」
勘違いする美咲を小馬鹿にしたような一瞥をくれたアヤは、とっとと教室に戻った。
…、なに、あの小娘、…。
アヤの態度にまたムカついてイライラしながら職員室に戻った美咲は、いなくなった村上の机をチラ見すると、自分の席についてあらためて紙袋の中をのぞいた。

えっ、これって…。
それが透にプレゼントしたパンティだと気づいた美咲は危なく声を上げるところだった。そしてそれは昨日アヤが風呂で手洗いしたパンティだった。
どうして、…。
アヤがこのパンティを持っているというコトは透がアヤに渡したのか、と一瞬透を疑った美咲だったが、透を信じたい気持ちがそれをすぐに否定した。

だとしたら、…。
アヤが透に黙って持ち出したとしか思えなかった。全くその通りだったのだが、透がアヤに美咲との関係をバラしたという思いも心のどこかに残っていた。
でも、…。
わざわざ洗濯してそれを返しに来たということは、アヤが生徒と教師の許されない関係を知ったということであり、美咲は生徒との秘め事が漏れたことに戦慄してしばらく身動きできなかった。

女子校生アヤ (94) につづく

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