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女子校生アヤ (91)坂の上から見る海

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女子校生アヤ (91)坂の上から見る海

妄想癖でネクラ少年を白馬の王子様に無意識に仕立て上げたアヤは、なんで透を好きになったのか自分では結論が出せなかった。

でも、負けない、…、エロ教師には負けない、…。
しかし生来の負けん気で恋の勝負に闘志を燃やしていた。

だいたい、私みたいな可愛い女の子は、あのバカ男には、もったいなさ過ぎるんだから、…。
アヤはぱちんと両手で頬を叩くと強敵にくじけそうな気持ちを奮い立たせて、自らを元気づけた。
「…よしっ」
勢いよく湯船から上がったアヤは、エロ教師のパンティを丁寧に手洗いしていた。

その日、早々とベッドに入ったアヤは透とのキスを思い浮かべて幸せな気分で寝た。

「…、おはよう」
今日も山越えの坂道の前でアヤは透を待っていた。うつむいた透を目の前にしたアヤは元気に声をかけた。
「…、おはよ」
昨日突き飛ばされて別れたきりで、てっきりアヤが怒っていると思っていた透は、顔を上げて意外そうにアヤのニッコリ笑う顔を見ていた。

「…なによ、私の顔になんかついている?…、あっ、そうか、私がカワイ過ぎるから、見とれてるのね」
やだ、そんなに、見ないで…、なんか、変に、なっちゃう、…。
ジットリした視線を向ける透に幼い女体が熱くなるを感じたアヤは、照れ隠しに口数が多くなっていた。
「…」
昨日とまったく表情の違うアヤに、なんだかよく分からない透だったが、とぼとぼと歩き出すとアヤもその後について歩き出した。透の背中を見つめながら、
やっぱり、こんなのでも…、私、スキ、なんだ、…。
坂道をあがるアヤはなんだが胸が熱くてドキドキしていた。

「わあっ、…」
今日も、きれいっ、…。
息を切らして坂を登り切ったアヤは、いい天気の朝日に照らされて輝く幾筋もの弾ける波を見て、うれしそうに声を上げた。アヤの笑顔に透もうれしくなった。
「…ねえ、キスして」
あたりを見渡して誰もいないことを確認したアヤは、まばゆい光を放つ海を背景にして透に甘えた声でささやいた。

「…」
カワイイ、…。
はにかんで笑うアヤをまぶしそうに見つめた透は、無意識に近づいて腰に手を回して抱きしめた。真珠のようないくつもの光の粒がはじける海を背景にして、ふたりは唇を重ねていた。

女子校生アヤ (92) につづく

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