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女子校生アヤ (85)裏切りの証拠

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女子校生アヤ (85)裏切りの証拠

あらかじめ電話で連絡を受けていた透の母は、アヤと貴美子を居間に通した。かしこまって座る貴美子をチラ見したアヤも、背筋を伸ばして座っていた。

「…、このたびは娘が、息子様に…」
ふたりにお茶を出した透の母に、貴美子は菓子折を差し出して深々と頭を下げた。アヤも貴美子にあわせて頭を下げた。
「いえ、そんな…、頭を上げてください、あの子、いつもぼんやりしてるから、…ほんと、気にしないでください、たいしたケガじゃないんですから」
丁寧に頭を下げる貴美子に透の母は恐縮して頭を下げた。しばらくお辞儀の応酬が続くのを、アヤは呆れ気味に見ていた。

「透さんに、お詫びしたいんですが、…」
この場にいない透を、貴美子が聞くと
「…すいません、どこで道草くってるんだか、まだ帰ってないんです」
そりゃそうよ、私置いて、どっかいったんだから、…。
透の母が申し訳なさそうに言うと、貴美子はお詫びが出来ないことより、娘の相手が見られないことに残念がっているようだった。アヤはそれを白々しく聞きながら、
ひょっとして、あのエロ教師に会いに行ったの?…。
今更ながらそこに思い当たって、また怒りがこみ上げてきた。

「…ところで、奥様…」
貴美子が治療費や慰謝料の話を切り出そうと、透の母に思わせぶりな視線を向けるとアヤをチラ見した。
「あ、そうですね…、アヤちゃん、透の部屋、見てみる?」
娘を追い払おうとする貴美子の意を受けた透の母が、アヤを透の部屋に行くように勧めた。
「…、はい」
親同士の堅苦しい話に辟易していたアヤは、
やった、開放される、…。
内心喜んだが神妙な顔をしたまま、言われるままに透の部屋に行った。

「…、ふ?ん」
透の部屋を見渡したアヤは、ここで透と美咲が淫らに絡み合っていたとは全く思いもせずに、男臭い匂いに包まれて、意識せずに女の部分を刺激されていた。
いないアイツが悪いのよ、見ちゃえ、…。
机の引き出しに目を付けたアヤは後ろめたさを感じながら、乙女心からわき上がる好奇心の突き上げに抗しきれず、そっと引き出しを開けてみた。

「なに…?、やっ」
引き出しに押し込まれた布を見つけたアヤは、思わず声を上げて取りだして広げていた。パンティだった。最初に経験したときに無くしたアヤのそれだった。
あいつ…、変態かっ、…。
アヤが聞いても、しらばっくれていた透の顔が浮かんでチョット頭にきたが、心のどこかでうれしさを感じていた。

「えっ、…」
その奥にまたパンティを見つけたアヤは、見知らぬセクシーな下着に
…、エロ教師の…、ね、…。
透の前でパンティを脱ぐ女教師を妄想して怒りを瞬間沸騰させた。怒りを体中に充満させたアヤは、透の裏切りの証拠を思わずミニスカのポケットにねじ込んでいた。そして自分のパンティはわざときれいにたたんで、元に戻しておいた。

女子校生アヤ (86) につづく

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