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女子校生アヤ (59)教師と生徒、女の対決

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女子校生アヤ 目次

女子校生アヤ (59)教師と生徒、女の対決

「…どうぞ、砂糖とミルクは?」
インスタントコーヒーをいれた美咲はアヤの前に置いて、優しそうに笑った。
「…、どうも…」
なにもいれない美咲に張り合って、ブラックのままカップの縁に色気の漂う肉厚の唇をつけたアヤは、カワイイ顔をわずかにしかめて
いれれば良かった、…。
ミルクを入れなかったことを後悔した。

「…でも、どうして私の家がわかったの?」
生徒たちに住所を教えてなかったはずなのに、…。
美咲が不思議そうに聞くと
「…、村田先生が、教えてくれました」
アヤはミニスカをジロジロ見ながらスケベそうに笑う村田を思い出していた。
「…、そう」
あの、セクハラ男…、明日懲らシメてやらないと、…。
表面上はにこやかに保っていたが、美咲は強姦未遂した村田を思い出してハラワタが煮えくりかえるのを必死に押さえていた。

「…先生、黒川君と一緒に、病院行ったんでしょ」
コーヒーカップを置いたアヤはここに来た目的を思いだして、真顔で美咲に迫った。
「えっ、ああっ、黒川君なら、用事を思いだした、って途中で別れたわよ」
来たっ…、おちつくのよ、美咲、…。
核心に触れてきたアヤに、一瞬焦った美咲だったが優しく笑って応えた。
「…、どこに?」
あ、目が泳いだ、絶対、ウソだ、…
にこやかに笑う美咲の表情が一瞬硬くなったのを見て、疑り深そうな顔を向けたアヤが目ヂカラを込めて聞いた。

「…ごめん、聞いてないわ」
うっ、この娘、目つき、悪すぎるわ…、美咲、しっかりするのよ…、相手は、ションベン臭い、小娘なのよ…。
本領発揮するアヤの強い視線に、なんとか踏みとどまった美咲は、笑いを絶やさずに応えた。コーヒーカップを置いたテーブルの上で、恋敵ふたりの視線が火花を散らしていた。
「…、はあっ」
…、年食ってるだけあって、なかなか、しっぽ出さないわね、…。
美人教師とそのウソを見破ろうと鋭い視線を送る美少女の対決は、とりあえず美咲に軍配が上がった。美咲の笑顔から目をそらしたアヤは、ため息をついて肩を落としているように見えた。

「…多政さんは、黒川君とつきあってるの?」
あなたも、あの、おっきいの…、味わったんでしょ…、よかったの?…。
今度は女教師の反撃の番だった。あくまでも優しい態度を崩さない美咲は、返事をしないアヤに
「黒川君には私が『多政さんに告白した方がいい』って言ったのよ」
口角にわずかに笑いを浮かべて、透に告白するように勧めたことをささやいた。

「…、えっ」
あのバカ、この年増から言われて、告白したの?…。
ビックリしたように大きな目で美咲を見つめたアヤに
「だって、多政さんが黒川君を好きなの、丸わかりだったわよ」
あんたみたいな小娘の、考えてることなんて、お見通しよ…、ダテに先生を、ウン年もやってないわ、…。
ニコニコ笑う美咲の声がまるで聞こえてないように、
あの、ネクラめ、この淫乱女にそそのかされて、私のこと好きだって言ったのね、…。
アヤはなんだかムカついて、黙り込んでしまった。

女子校生アヤ (60) につづく

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