ろま中男3 作品リスト女子校生アヤ 目次女子校生アヤ (20)体育の時間
体育の時間はバスケットボールだった。体育館のスミで体育座りするアヤは、コートを駆け回る少年たちをぼんやり眺めていた。
…、なんで、…。
気が付くとアヤの大きな目は透の姿を追っていた。華麗とはとても言えないが走り回ってボールをパスする透を見つめてドキドキする自分に、われに返って思わずぞっとしたアヤは大げさにかぶりを振った。
えっ、なんでっ、やだっ、…。
アヤはこちらを見る透に気づいて慌てて目を伏せた。ドキドキしながら上目遣いに透の様子をうかがったアヤは、突っ立ってこちらを見る透と目が合って見つめ合ってしまったが、次の瞬間、頭にボールが当たって透はズッコケた。
バーカ、いい気味よ、…。
アヤに気を取られてボールが全く目に入ってなかった透は、頭にモロに食らってだらしなく倒れていた。立膝の間に顔を伏せたアヤは、クスクスと楽しそうに笑っていた。
その後特にトラブルもなく授業は終わった。アヤは汗でカラダがベタベタしてチョット不機嫌だった。またまた暇な時間でエッチな妄想に耽っていたアヤは、汗とエッチな滴で股間がヌルヌルして、気持ち悪くてイライラしていた。
体育館用のシューズを履き替えていると、ちょうど透が通りかかった。アヤは
「…あれで、少しは頭、良くなったんじゃない」
イジワルく笑って悪態をついた。みっともない姿を好きな女の子に見られた上に、それをバカにされた透は何も言えずに足早にその場を立ち去ったが、ブルマーが食い込む股間がプックリとふくらんでいたのをしっかり盗み見していた。
なによ、カワイイ女の子が声かけたのに、無視?…。
何も言わずに行ってしまった透に、アヤはムキになって追いかけた。角を曲がった渡り廊下でぼんやり空を眺めていた透を見たアヤは、ニンマリするとこっそり近寄ってひざカックンした。
「…、きゃっ」
アヤの目論見では前に倒れるはずが、かかとに重心を移していた透は、膝を崩されてアヤに倒れ込み一緒にコケていた。
「ばかっ、早くどいてよっ」
のしかかる透に、自分が悪いという意識がないアヤは舌足らずに怒鳴り声を上げた。
アヤにバカにされてチョット落ち込んだ透は、渡り廊下で晴れ渡った空を眺めながら、
告白する、の?…。
トゲのある態度をやめないアヤに、本当に告白するべきか考え込んでいたら、視界から青い空が消えて校舎の壁が見えた。柔らかいクッションに倒れ込んだ透は、アヤの怒鳴り声でクッションがアヤだと気づいて、慌てて立ち上がろうと手を突いた。透は治りかけの左手首をまた痛めた。
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