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== 女子校生アヤ ==

女子校生アヤ (17)ヘビとカエル

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女子校生アヤ 目次

女子校生アヤ (17)ヘビとカエル

「…」
表情を硬くして透を睨みつけていたアヤは、自分が言っていることがムチャクチャだとわかっていた。しかし中途半端な自慰行為で発散されない淫乱な気分でなんだか気の立っていたアヤは、自分から謝ることはできずに強硬な態度が崩せなかった。

「…」
アヤの目ヂカラに、ヘビに睨まれたカエル状態の透は、目を伏せてじっとしていた。
「…、フン」
とうとう謝ることが出来ずに、といってじっと耐えるだけの透をこれ以上責めるほどイジワルでもないアヤは、きびすを返して歩き出した。透も小さく息を吐くとアヤの後ろに着いていった。
「黒川と多政か、早く席に着け」
教室に戻ったふたりに、数学教師の小川が声をかけた。席に着いた透はアヤをチラ見したが、アヤの憮然とした顔に慌てて顔を伏せた。

席に着いたアヤは、籠もった淫乱な想いに女体が破裂しそうでイライラしていた。透がチラ見するのに気づいたアヤは、ギロッと音がしそうな目ヂカラのこもった流し目で透を睨んだが、もう透は顔を伏せていた。また妄想グセの出たアヤは、自分だけの世界で透を変態の性欲異常者に仕立て上げ、忌み嫌う存在に貶めていた。
なんで、あんなのに、…。
冴えないネクラ少年に自分からナマ乳を見せてしまったのが悔しくて、アヤは透を性犯罪者扱いしていた。発散されない性欲を怒りに転化したアヤは不完全燃焼する怒りに、女性らしくなった肉体のあちこちから黒い煙を吹き出しているようだった。

数学の時間が終わるとアヤは職員室に告げ口に行った。戻ってきたアヤはザマアミロと言わんばかりに透を睨みつけたが、透は休み時間の間ずっと顔を伏せて机に座っていたのでアヤの視線には気づかなかった。

3時間目4時間目と何事もなく過ぎたが、4時間目が終わると先生が透に職員室の美咲のところに行くように伝えた。その様子を見ていたアヤは
怒られちゃえ、…。
ため込んだ怒りにわずかながら留飲を下げていた。

弁当を持ってこいと言われた透は、弁当の包みを下げて美咲を訪ねた。
「来たわね」
意味深な笑い顔の美咲は給茶機でお茶をふたり分いれると、生徒指導室に透を連れて行った。

「…、多政さんに、『オッパイ見せて』って言ったの?」
弁当を広げて食べ出した美咲は、世間話でもするような明るい口調で透に聞いた。美咲の襟元からのぞく胸の谷間を盗み見していた透は、ビクッとなって身を固くした。

「…、じゃあ、先生がオッパイ見せてあげる、って言ったら見たい?」
うつむいたままの透に苦笑した美咲が明るい声で言うと、美咲の言葉におずおずと顔を上げた透はドキドキしながら美咲の見事な胸を見つめた。

女子校生アヤ (18) につづく

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