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女子校生アヤ (11)美咲先生

ろま中男3 作品リスト
女子校生アヤ 目次

女子校生アヤ (11)美咲先生

「…、見ましたけど…、バンソウコウ、貼れないし…」
痴漢扱いされて落ち込んだ透が、顔を上げないままつぶやくと
「ああっ、なるほど…、あそこのキズだったら、そうかもね」
急に表情を明るくした美咲は、納得したようにウンウンとうなずいていた。
「彼は、あなたを治療してあげただけみたいよ、そんなことで目くじら立てるなんて、おかしいわよ」
アヤに向かってニッコリと笑顔を見せた美咲に、
「だって、ずっとエッチな目で見てたんですよっ」
アヤは鼻息を荒くして、大声を出した。

「うん、そうね…、あなたの年頃だと、男の子の視線が気になるモノだし…、でもそんなことで変態扱いする女の子は、モテないわよ」
アヤの抗議を聞き流してお気楽な笑いを浮かべる美咲に、アヤはまだ文句を言いたげだったが
「ところで、ふたりはどうしてトイレの前にいたの?」
美咲は話を変えて、アヤが透にまたがっていた情景を思い浮かべていた。ふたりのやりとりを黙って聞いていた透は、どうやら怒られることはなさそうだと、そっとため息を吐いた。
「…、あれは、出会い頭にぶつかって…」
自分がぶつかってしまったことを自覚しているアヤは、うつむき加減につぶやいた。

「…、ひょっとして、多政さんが黒川君にぶつかって、押し倒したの?」
今度は美咲が身を乗り出して、うつむくアヤの顔をのぞき込んだ。透はエリからのぞく胸の谷間を盗み見していた。
「だって、チャイムが鳴って、急いでたから…」
美咲の視線を意識して、よけいにうつむくアヤがつぶやくと
「…、それで多政さんは、黒川君に謝った?」
体を起こして優しい笑顔を浮かべた美咲は、諭すような口調でアヤに聞いた。

「…」
謝るどころかずっと文句ばかり言っていたアヤは何も言えずに黙ってしまった。小さく嘆息した美咲は
「確か黒川君もねんざしてたようだけど…」
透の手首を見た。美咲の目から逃げるように透はあわてて左手を引っ込めた。
「…まだ、治療してないみたいだけど、痛くないの?」
透のオドオドした態度に、美咲は無表情に聞いた。
「はい…、あっ、てっ」
じっと見つめる美咲に目をそらして返事をした透は、隠そうとした手をテーブルにぶつけて顔をしかめた。

「…もう一度保健室に行って、湿布してきなさい、…多政さん、ちゃんと手当するのよ」
うつむく透を見つめた美咲は、今度はアヤに視線を向けた。
「私も、行くんですか?」
不満そうな美咲に
「そうよ、そしてちゃんと黒川君に謝りなさい」
静かな口調だが、美咲は有無を言わせない迫力を漂わせていた。これ以上何を言ってもムダと観念したアヤは立ち上がって、透をチラ見した。アヤの視線に誘われた透は立ち上がって、美咲に頭を下げるとアヤの後を追った。

「…次は数学だったわね、小川先生にはちゃんと説明しておくから、ちゃんと手当てしてあげるのよ」
アヤの背中に声をかけた美咲は、足早に職員室に戻っていった。透は怒られずに済んでホッとすると、前を歩くアヤのミニスカの揺れるお尻とその下のナマ太ももに貼られたバンソウコウを眺めて、エッチな気分に顔をゆるめていた。

女子校生アヤ (12) につづく

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