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== 女子校生アヤ ==

女子校生アヤ (9)保健室のふたり

ろま中男3 作品リスト
女子校生アヤ 目次

女子校生アヤ (9)保健室のふたり

保健室には誰もいなかった。
「…、せんせい、いないね」
養護の先生がいると思っていた透はぼそっとつぶやいたが、あこがれのアヤとふたりきりの状況にドキドキして、音を立てないように口に溜まったツバを飲み込んでいた。アヤはモジモジする透を無視してバンソウコウを探してキズに貼ろうとした。しかし手がなんとか届く位置にうまく貼れないでいた。

「…、貼って、あげるよ」
アヤが悪戦苦闘する様子を見ていた透は、艶めかしくよじる女体にエッチな気分がわき上がって来たが、理性を奮い立たせて自戒すると、親切のつもりで声をかけた。
「…、いい」
おずおずと声をかける透にジットリした視線を向けたアヤは唾棄するようにつぶやいて、バンソウコウをつまんだ指先を懸命にお尻の先に延ばしていた。
「…ムリだよ」
透がアヤからバンソウコウを取り上げた。アヤも自分ではムリだとあきらめて黙って立っていた。
「…、いてっ」
アヤの後ろにしゃがみ込んだ透は、短いスカートからパンチラするのをつい見てしまった。顔が赤くなるのを意識した透は、焦ってバンソウコウを貼ろうとしてねんざした手首に声を上げた。

「…、どうしたの」
所在なさげに立つアヤはパンティをのぞかれている気がして、嫌悪感の混じったドキドキ感に頬が熱くなる気がした。情けない声を上げた透に、
あそこが突っ張って、痛いのかしら、…・。
はしたないことを思い浮かべる自分に頭を振って妄想を振り払うと声をかけた。
「…なんでもないよ、…、でもちゃんと消毒した方が…」
ケガ人にエッチな妄想を抱く自分に背徳感がもたげてきて、なんだか申し訳ない気がした透は、オキシドールの綿をピンセットでつまむと
「…、ちょっと沁みるかも」
と声をかけてから、傷口を拭いた。

「ひっ、ううっ」
太もものナマ肌をひんやりさせるアルコールが、キズ口に沁みたアヤは思わず声を上げて女体を緊張させた。
「…、ゴメン、…でも、ガマンして」
情けない声を上げるアヤに、自分でも意識しない加虐心を刺激された透は、股間を突き上げる衝動を理性で抑えつけながら、しかし執拗にキズ口にオキシドールをすりつけていた。
「ううっ、…、ねえ、もう、いいんじゃない」
うつむいて沁みるのをガマンしていたアヤは、透に思いっきりパンチラしていることに気づかずにお尻を突き出していた。

「あっ、うん…」
目の前でもだえるアヤのパンティにシワの寄った恥ずかしい部分に見入って、妄想の世界にはまりこんでいた透はアヤに声をかけられて慌てて立ち上がった。
やだ、見てたかも、…。
透の真っ赤な顔を見たアヤはパンティをのぞかれていたことに気づいて、今更ながらミニスカのお尻を押さえた。新しいバンソウコウを取りだした透は、アヤが足をぴったり閉じてバンソウコウがうまく貼れないので、
「…、足開いて」
何の気なしに声をかけた。

「ちょっと、いい加減にしてよ、さっきからエッチなことばっかしてっ」
男に足を開く淫乱な女といういやらしい妄想を浮かべたアヤは、変態男とバカにする透にドキドキしている自分を否定するかのように大声を張り上げた。急に怒り出したアヤに、思わず後ずさった透はおそるおそる顔を上げた。アヤが目ヂカラのこもった視線で透を睨みつけていた。

「…、でも、バンソウコウ貼れないし」
アヤの癇癪に圧倒されそうだったが、勇気を振り絞って透がつぶやくと
「だったら、早くして、でも先生に言いつけるからね」
言いつけるなんて小学生みたい、とアヤは自分のセリフに恥ずかしさを覚えながら、後ろを向いた。アヤの剣幕に気圧されてエッチな気分がすっかりしぼんだ透は、太ももの素肌に指先が触れないようにバンソウコウを貼った。

女子校生アヤ (10) につづく

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