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綺羅 (69)メイド教育

ろま中男3 作品リスト
綺羅 目次

綺羅 (69)メイド教育

「何、食べる?…、オムライスがお薦めなんだけど」
ニッコリ笑うピンクメイドのあめやちゃんにニヤけながら、変態ヲタクの松岡がメニューを見せた。

「…じゃあ、それでいいです」
メニューを見て、朝ご飯を食べてないことを思い出した紗羅は急に空腹を感じた。
「飲み物、何にする?…、アイスティーでいい?…、じゃあ、オムライスとアイスティー、2つずつね」
「…かしこまりました、少々お待ちください、ご主人様」
松岡がニヤけながら注文すると、ピンクメイドの美少女は丁寧にお辞儀してにこやかに去っていった。

「…いいかい、彼女を見て、メイドらしさを勉強するんだ…」
あめやちゃんの後ろ姿を眺めて顔をゆるめていた松岡は、紗羅に振り返って表情を引き締めると、また意味もなくえらそうにしていたが
「はあい、わかりました…」
オムライス…、オムライス…、早く、来ないかな…、オムライス…。
紗羅はお腹が減って、オムライスのことばかり考えていた。

「…う~ん、そうだな、座ってるときは、ヒザを合わせて、足、広げて」
紗羅のミニスカメイド姿を眺めた松岡が、注文を付けると
「…、ふあい、こうですか」
ふうん…、オムライス…。
オムライスしか頭にない紗羅は言われた通りに内マタに足を揃えた。

「…うん、いいよっ、…それで足の上で、手を揃えて…」
ニヤけながら紗羅のミニスカをのぞき込むようにして松岡がまた指示すると
「ふあい…」
こうかな…、は、や、くっ、オムライス、来ないかなっ…。
松岡にのぞき込まれるのも気にならない様子で生返事をした紗羅は、言われたとおりにした。

「うんっ、いいっ、いいっ…、ちょっと、それで立ってみてくれる?…」
紗羅のメイド姿にすっかりご満悦の松岡は昂奮して声がうわずっていた。
「…、ふあい…」
…、なんか、気持ち悪い…、この変態、なに、昂奮してるの?…
一人で盛り上がる松岡に、冷たい視線を向けた紗羅が立ち上がると
「だめだよ…、笑顔っ…、笑顔を忘れちゃ、だめだっ」
松岡が血相を変えて迫ってきた。

「きゃううっ…、だから、怖いって…」
うきゃうっ、…、だから、なに、昂奮してるの?…、変だよ…。やっぱり、変態だから?…。
あとずさった紗羅は、内マタでおびえていた。
「…うん、足はそれでいいよ…、で、手は前で揃えて…、笑顔、忘れちゃダメだよ」
また松岡はうれしそうに笑って指示した。

「…、こおですか?…、ご主人様あっ」
…なんか、コロコロ、表情、変わる人だな…。でも、ちょっと、おもしろいかも…。
喜んだり怒ったりで忙しい松岡に言われた通りにして、内マタで頼りなく立った紗羅はつい笑ってしまうと、ふざけてご主人様とつぶやいていた。

「うんっ…、いいよっ、完璧っ」
妄想が現実になったような理想的なメイドの立ち姿を見せる紗羅に、ご主人様と呼ばれた松岡は喜色満面でウットリしていた。

松岡の喜びように若干引いた笑顔を見せながら、紗羅は変態だと思っていた松岡を
ちょっとカワイイかも、…。
若干好意的に見ていた。

綺羅 (70) につづく

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