ろま中男3 作品リストTHE 歓喜天ホテル 目次THE 歓喜天ホテル (131)デコボココンビ
「…うっ、いいっ、…もうっ、うっ、イクうっ…、はあっ、ふうっ…、じゃあ、よかったよ」
エキストラの名も無き男はひとりで気持ちよくなってあっさりと限界に達すると、美鈴のナカにありったけの欲望をばらまいて、せいせいしたと言わんばかりにズボンを引き上げてとっとと部屋を出て行った。
「…、ああっ、もう、…、いやあ…」
ひとり天井の高い部屋に残された美鈴は何の前触れもなく、しかし宣言されたとしても官能にもだえる女体はきっと抵抗のしようもなかっただろうが、ナマ本番でナカ出しされていた。そこにさっきまで納まっていた息子のなごりにわずかに口を開けたあそこから、粘った液があふれて汗のにじんだ太ももに垂れていた。
「あれ、美鈴さん、こんなトコにいたんですか、…ずいぶん色っぽいお姿ですけど、誰に見せてるんですか?」
美鈴を探していた雨宮が、ほぼ全裸で机に突っ伏した美鈴の女体をしげしげと見つめて、無表情に声をかけると、キョロキョロとまわりを見ていた。
「…、アンタ、バカにしてるのっ」
それまで机にグッタリしていた美鈴は、雨宮のいつもの天然な発言に、カッとなって仁王立ちすると、雨宮の顔をにらみつけた。
「えっ、私、何か失礼なこと、言いましたか?」
キツイ美鈴の表情に、愛想笑いを浮かべた雨宮は逃げ出す体勢で後ずさっていた。
「…、アンタ、コレ見て、私が強姦されたとは思わないのっ」
雨宮の困ったような笑顔に、ますます興奮した美鈴は大胆にもツッコミされたばかりのあそこに指を入れると、粘った液体をまぶした指を雨宮の顔に突きつけた。
「えっ、そうなんですか、…えっと、強姦されたときは、証拠保全に…、えっとおっ…」
指先に絡む白濁した液体を、嫌悪感の混じったやぶにらみで見た雨宮が、刑事事件として立件したいのか、裁判用の証拠を集めようとしているのを見て
「あのね、強姦罪は親告罪だから、まず私が告訴するかどうかの、意志が問題でしょ」
雨宮にペースを狂わされた美鈴も、いかにも検事らしい法律バカな発言をしていた。
「…あっ、そうでした…、で、美鈴さん、告訴するんですか?」
美鈴に怒鳴られ萎縮した雨宮だったが、すぐにそれを忘れて興味津々な顔で美鈴を見ていた。
「…、アンタねえ、その前に、私を心配しようっていう、優しい気持ちはないのっ」
自分のおバカ発言に気づいた美鈴は、照れ隠しに音量を上げた声で罵倒していた。
「あ、そうか、ホント、ゴメンなさい、…で、気持ちよかったですか?」
美鈴のカミナリに、また逃げ出すテイだった雨宮が、照れ笑いしながら聞くと
「そっちの心配は、しなくて、いいんだっ、このっ、バカ事務官っ、…」
とうとう癇癪を破裂させて口汚く気炎を上げる美鈴に、雨宮はコソコソ逃げ出して部屋の外に避難した。
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