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== THE 歓喜天ホテル ==

THE 歓喜天ホテル (73)4日目の朝

ろま中男3 作品リスト
THE 歓喜天ホテル 目次

THE 歓喜天ホテル (73)4日目の朝

「おはよっ、起きたあ?」
朝のまぶしい光に目を覚めたオレは、大きな目が笑ってのぞき込むのをぼんやりと見ていた。

「ジョージさん、ねえ、起きてよお」
オレに横に寝た平山あやに似た美少女が、うれしそうにオレのカラダを揺らしていた。
「…」
寝ぼけたオレがアヤを抱きしめると
「…やあんっ、…、しちゃう?」
オレのハダカの胸に恥ずかしそうに顔を埋めたアヤが、上目遣いでオレを見ていたが、その手はしっかりと息子を握っていた。

「…、アヤ?」
半分目が覚めたオレはやっと横にいるのがアヤだとわかった。
「そうだよ、ジョージさんのアヤだよ?ん」
朝っぱらからハイテンションのアヤに、うっとうしさを感じながら無意識に柔らかい体をなで回していた。
「…ああんっ、キモチ、いいっ」
全裸の四肢をオレに絡めたアヤは、カワイイ顔に色っぽさを漂わせてオレに抱きつくと甘い息をオレの頬に吐きかけてきた。

「…朝メシ」
急に空腹に襲われたオレはアヤを引きはがすと起きあがった。
「いやん、…、もう、用意してあるよ」
突き放されたアヤはスネたような顔をしたが、ベッドから出るとテーブルに並べられた朝食が湯気を立てているのに視線を向けてニッコリ笑った。オレが寝ているウチにルームサービスを頼んでいたようだ。
「…、はい、ジョージさん、目玉焼きがよかったんだよね」
バスローブを羽織ってオレがテーブルにつくと、アヤがおひつからご飯をよそって渡した。和食の朝食には昨日言ったように目玉焼きも用意してあった。オレの前に座ってニコニコ笑うアヤは全裸で、形のいい乳房の先端に突きだしたピンクの乳首があった。

「…なんか着ろ、食欲が無くなる」
オレがみそ汁をすすりながら、素っ気なく言うと
「はあい、…、なにがいい?」
例の口を突き出す不満そうな顔を見せたが、クローゼットを開けるとアヤがニコニコ笑って聞いてきた。女性の衣装が並んでいるのを見て、ココがアヤの部屋だとやっと気が付いた。デカイ液晶のテレビには
「ただいまのポイントは873です。
ポイントはお客様がお帰りになる際に、賞金に換算し、お渡し致します」
と表示されていた。

昨日から400近くアップしてるポイントに
「…アヤ、病院で別れてから、何してた?」
つい聞いてしまった。イヤラシイ衣装を胸の前にかざしていたアヤが真顔になって、ちょっと間をおくと
「ジョージさんが聞きたいなら言うけど…、アヤ、泣いちゃうかも…」
上目遣いに悲しそうな顔をしていた。何を思わせぶりな、と思ったが昨日のアヤの暴れっぷりを思い出して
「いやっ、言わなくてイイ」
オレはあわてて取り消した。

「…これは、下着だろう」
アヤは白いレースのストッキングをガーターで吊したビスチェを着ていた。
「ジョージさん、知らないんだあ、これにスカートはけば、外出できるよ、…さめちゃうよ、早く食べよっ」
アヤは胸のナマ肌があふれそうなビスチェのカップを指で引っ張って、ちょっと自慢げに笑うとご飯をよそって食べ始めた。

「…逮捕されたんじゃ、なかったか」
アヤがフカキョンに逮捕されていたことを思い出した。
「釈放されたよ、…だってジョージさん、ケガしてなかったんでしょ」
言われてみれば確かにその通りだ。検査で何の問題もなかったんだからアヤが傷害罪に問われることはない。

「…それでアヤが病室に戻ったら、ジョージさんがベッドに縛られてたから、連れて来ちゃったあ」
ニコニコ笑うアヤを見ながら、こんな小さな体でどうやって運んできたんだろうと考えていた。

歓喜天ホテル (74) につづく
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