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温泉旅館 (24)お昼

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温泉旅館 (24)お昼

「…お昼にしましょうよ、おにぎり持ってきたよ」
スクーターを止めたセーラー服仲居は、座席の下からお弁当とビニールシートを出して広げたが
「ノド、渇いちゃった」
ミニスカがまくれ上がるのも気にせずに斜面を駆け降りてくると、冷たい水の流れに直接唇を付けて喉をコクコクと鳴らした。せせらぎに顔を寄せてお尻を突き上げた仲居のパンティが丸見えになるのを見て私はニヤけていたが、さっきお小水をまき散らした真由の目が妖しくひかるのを見逃さなかった。

「ちょうど、腹減ってたんだ」
山道に疲れた体から汗もひいて落ち着いた私は実際に空腹を感じていた。仲居が作ったというおにぎりにパクついていると
「おいしいでしょ、隠し味にこの土地の珍味、私のマン汁、入れてあるから」
仲居はうれしそうに笑ったが、
「ぶっ、…」
ブルセラ仲居のあそこを思いだした私は思わず吹き出して、ご飯ツブを飛ばしていた。

「…冗談に決まってるジャン、…」
ケラケラと笑った仲居は、私の唇についたご飯粒を見つけるとキスしてきた。
「うっ…」
イキナリキスされて、私は無邪気な笑顔をしばし見つめてしまった。柔らかい女体を押しつけていた真由は、キッとなって腕に抱きつくとたわわな乳房をすりつけてきた。

「ご飯ツブ付いてたよ…、真由さん、食べないの?」
呆然とした私に無邪気に笑う仲居が、真由に話を向けると
「…お腹、減ってない」
仲居より年上の真由は私に女体を押しつけて、女子高生と同じレベルで張り合っていた。

「…おまえ、名前なんだっけ」
ムキになる真由を無視して、私が聞くと
「沙紀だよ、先生」
やっとセーラー服仲居の名前が沙紀と判明したが、先生と呼ばれたことが意外だった。

「宿帳に職業、作家って書いてたジャン」
私の顔色を見た沙紀がニコニコ笑って種明かしをした。日々の糧を得るにはとうてい及ばない執筆業を職業欄に書いたことを私は後悔した。
「作家先生だったんですか、どんな本、書いてるの」
しっとりすべすべした豊満な乳房の谷間に私の腕を食い込ませて抱きつく真由が、尊敬のまなざしで見上げていた。

「…いや、本なんて、まだ、これからだよ…」
単行本などいまだに夢のまた夢の私が口ごもっていると
「じゃあ今、大作を執筆中なんですね…」
勝手に私を大作家に祭り上げた真由が潤んだ目をキラキラさせて私を見つめていた。
「わたしも出たら買うから、教えてねっ」
沙紀も一緒になって私に抱きつくと、ヒダスカートから伸びたナマ足をすりつけてきた。

「…あなた、さっきから見てると、仲居のくせになれなれしいわよっ」
反対側で私に甘える女子校生にとうとう癇癪を起こした女子大生は、天真爛漫な笑顔でニコニコする沙紀に攻撃しはじめた。
「…、お客さんこそ、こんな山の中で、そんな格好おかしいわよ、タヌキでも誘惑する気?」
強気で責める真由に沙紀も負けてなかった。体の線をはっきり見せる都会の盛り場を歩くようなセクシーなファッションをやり玉に挙げて真由を攻撃した。私は黙って二人の鞘当てを眺めながら、おにぎりにパクついていた。

温泉旅館 (25) につづく
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