裏ろま中男 作品リスト24のひとみ先生 目次24のひとみ先生 (54) トイレの??さん
余裕のなさそうな須田萌が夜の廊下を歩いていると、ひとみが声をかけた。
「…須田さん、こんな遅くに何をしてるんですか」
「えっ、あっ、ひとみ先生、今はちょっと…」
須田はひとみの相手をしている余裕はない、と言わんばかりにせかせかと歩いていた。
「?、どうしたんですか、須田さん」
「…、スイマセン、今忙しいので」
「ああ、オシッコが、漏れそうなんですね」
「先生っ、声が大きいです、恥ずかしい、ですよっ…」
須田はスカートの上から股間を押さえて、足踏みをしていた。
「…でも、気をつけた方がいいですよ」
「ああんっ、漏れちゃうっ」
ひとみは何か言いたそうだったが、須田はトイレに駆け込んでいた。
「…、はあ、間に合った」
天然美少女の須田は個室のカギをかけるのももどかしそうに、パンティを下ろすと便器にかがんで、たまりまくったオシッコの奔流をたたきつけていた。
「…、?」
おしりにぬるっとした感触を感じた須田は、便器をのぞき込んだ。
「…、ひいいっ、きゃあ~」
薄暗い便器の中におしりに舌を伸ばす顔を見た須田は、悲鳴を上げてトイレから逃げ出した。
「…あっ、せん、せいっ、ひとみ、せんせいっ」
須田は、トイレの前に立っていたひとみに抱きついて、ぶるぶる震えていた。
「…で、でたっ、出ましたっ、」
須田はひとみにすがりついて、涙を溜めた目で見上げていた。
「オシッコが出たからって、いちいち報告しなくてもいいですよ」
ひとみはニコニコ笑っていた。
「ちがいますっ、でっ、出たんです」
「便秘が治ってうれしいのはわかりますが、大きい方も報告はいりませんよ、それより、パンティ上げたほうがよくないですか」
大きな瞳からボロボロ涙をこぼす須田に、ひとみはチョット困ったような笑顔を向けていた。あわててトイレを逃げ出した須田は、まだ太ももにパンティをからませたままだった。
「…きゃあ、ああ、いやああ」
恥ずかしい姿を指摘された須田は、完全にパニックになってその場にへたり込んだ。
「…須田さん、女の子なんだから、用を足した後は、きちんとふいたほうがいいですよ」
太ももをオシッコで濡らした須田に、ひとみが困った顔で見ていた。
「出た、出た、んです」
須田は泣きべその顔で、ひとみを見上げていた。
「…大と小は、もう聞きましたが、…ひょっとして幽霊のことですか?」
「ゆうれい?…、ゆうれい、って、せんせいっ、知ってたんですか」
ひとみがまじめな顔で幽霊という言葉を口にするのに、須田は恐怖に震えていた。
「さっき教えてあげようとしたら、須田さんはお急ぎのようでしたから」
ひとみはニッコリ笑っていた。
「おしりっ、舐めたんです」
「須田さん、カラダが柔らかいんですね…、でも後始末は普通にトイレットペーパーでしたほうが…」
必死な顔で訴える須田を、ひとみはちょっとあきれた顔で見ていた。
「違います、私じゃなくて、便器から、出たんです…」
「…幽霊が、出たんですか?」
「そうです…」
やっと話が通じて、須田は安心したように脱力していた。
「何かされましたか?」
「…、おしりを、舐められました」
「…京都にはおしりをなでる、『かいなで』という幽霊がいるそうですが、舐めるのは聞いたことがないです」
「でも、ほんとに舐めたんです」
須田は涙で濡れた目で、ひとみを見上げていた。
「…じゃあ、ちょっと見てきます」
「あっ、先生、ひとりにしないで」
平然とトイレに入るひとみに、須田はパンティをズリ上げながら、その後についていった。
「…ここですか」
須田の指さすトイレをのぞき込んだひとみは、いったん入ったがすぐに出てきた。
「…何も、いませんよ」
「ホントですか」
「…もう、遅いですから、帰りましょう」
半信半疑の須田は、ひとみに送られてその日は帰った。
ふたりが帰ったあとのトイレには、ひとみの靴跡を顔につけた田無が、うれしそうな笑顔を浮かべて気絶していた。股間には自分で放出したねっとりした液体がべったりついていた。
24のひとみ先生 (55)につづく
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