裏ろま中男 作品リスト24のひとみ先生 目次24のひとみ先生 (43) 告白だよ、ひとみ先生
ひとみは吉田に屋上に呼び出されていた。
「…こんなところに呼び出して、なんですか」
「…、先生、好きです」
美貌の女教師に見つめられて尻込みしそうになるのを、勇気を出して吉田が告白した。
「…だから?」
「…、だから、って」
「好きだから、いやがるのをムリヤリ強姦したり、縛り上げてロウソクを垂らしたり、恥ずかしい格好をさせて連れて歩きたいとか、いろいろあるんじゃないですか?」
ひとみはニコニコして聞いた。
「…、してもいいんですか?」
吉田はイヤラシイ視線でひとみを見つめた。
「…、それはあなた次第でしょう」
ひとみは吉田を見つめながら応えた。
「今の、早漏で自分勝手なヘタレの吉田君では、とてもかなわないことだと思いますよ」
「…おれって、そんなにダメなヤツですか」
ひとみの毒舌に吉田がうなだれていた。
「それに、転校生美少女の高田さんのカラダを、毎日おもちゃにしてるじゃないですか、それでもまだ性的欲求を満足できないんですか、そういう人を性欲異常者と言うんですよ」
高田のカラダを思いだして、吉田は股間をふくらませていたが、
「でも、やっぱりひとみ先生がいいんです」
吉田はひとみにキスしようと迫っていた。
「吉田、ひとみ先生に何してるんだっ、やめろ!」
吉田がひとみに迫ると村田が血相を変えて現れた。
「…今日は、逆のパターンですね、ホントにネタ切れじゃないんですか」
「吉田君、だまりなさい」
あきれ顔の吉田を、ひとみは滅多に見せない怒りの形相で睨んでいた。
「吉田、離れろ」
吉田とひとみの間に、村田が割って入った。
「ひとみ先生は、オレのもんだ」
村田が興奮して吉田にせまると
「…、いつから、そうなったんですか?」
ひとみが真顔で聞いていた。
「ほらみろ、おまえは相手にされてないんだよ」
吉田はざまあみろ、と言わんばかりに村田を見ていた。
「…なにを、おまえはまだひとみ先生と結婚出来る歳じゃないが、オレは出来る年齢なんだ」
村田は大して自慢にならないコトに胸を張っていた。
「それだって、実年齢だと、オレが上じゃないか、おまえ実は未成年だろ」
吉田のしたり顔に、村田は
「…ふっ、とうとう馬脚を現したな」
勝ち誇った顔で吉田を見ていた。
「…、何を」
吉田は、イヤな予感がして弱気になっていた。
「…おまえ、原作には登場するがドラマには出てないだろ、オレはドラマの中でひとみ先生と何度もツーショットで撮影されてるんだぞ」
「…」
痛いところを指摘されて吉田は黙ってしまった。
「…あれ、ひとみ先生は…?」
ふたりが言い争いをしている間に、ひとみの姿が見えなくなった。
「…あっ、」
屋上のヘリにブラとパンティだけの姿でひとみが座っていた。風になびく長い髪がひとみのむき出しの肌をなぜていた。
「…ひとみ先生、どうしたんですか?」
村田はひとみのあられもない姿に、股間をふくらませて駆け寄っていた。
「お二人の言い争いは、エッチに発展しそうにないので、しょうがないんです」
ひとみが誘惑するように色っぽい目つきで応えていた。
「…そういうものなんですか」
村田はすぐ目の前で半裸の生々しい女体を凝視して、ひとみの言葉をほとんど聞いてなかった。
「ひとみ先生を、イヤラシイ目で見るなっ」
そこへ吉田が飛び込んできた…。
「…大丈夫ですか」
ひとみは屋上のヘリにつかまる村田に声をかけていた。
「やっぱり、このパターンに、…なるんですね」
村田が両手でつかまって懸命にカラダを支える、その足を吉田がつかんでいた。吉田は勢いをつけすぎて、勢い余って村田と一緒に屋上から転落していた。
「一応、聞きますけど、ひとみ先生、たすけて…」
「…ごめんなさい、ご想像の通り、これから授業があるので」
ひとみがニッコリ笑う笑顔を、村田は汗をまみれの顔でもう限界のように悲しそうに見ていた。
「…それじゃあ、ガンバッテください」
パンティのおしりをプリプリ揺らして、去っていくのを見届けたように、村田の手が屋上のヘリから離れて
「ギャー」
ひとみの背中にふたりの悲鳴が響いていた。
(44) モテモテだよ、矢田君につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから1日1クリックご協力をよろしくお願いします。(別ウインドウが開きます)
にほんブログ村 1日1クリックご協力をお願いします。(別ウインドウが開きます)
- 関連記事
-