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女子大生菜々子 (48) カワイイおじさん

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女子大生菜々子 (48) カワイイおじさん

「はあー、あっ、はあっ、はあー」
千葉は10分もしないうちに戻ってきた。しゃがみ込んで大きく肩を揺らして息がずいぶん荒い。

このまま心臓マヒで、死んじゃうんじゃ…。
いつまでも息を荒くする中年男を、菜々子は本気で心配していた。

「お水…」
菜々子がコップを渡すと、千葉はゴクゴクと一気に飲みほした。
バス停のコンビニまで、きっと全力疾走してきたんだわ、…。
まだ息の荒い千葉を見つめてそう思った。

しばらくしてやっと千葉は一息つくことができた。
よかった、…。
菜々子はほっとしていた。

ふたりはちゃぶ台を挟んで座っていた。
「謝罪の気持ちです」
千葉はポケットから乱暴に束ねた札束を出した。1万円札ばかりで100万以上は確実にあるコトは一目で分かった。コンビニに走った千葉はキャッシュカードやクレジットカード、持っていたカード全部でありったけの金を下ろしていた。

「…、えっ」
さすがに菜々子も驚いた。
「…こんなにもらえないわ」
予想外の大金を受け取るのはためらわれた。
「これが私の償いの気持ちです、どうか受け取ってください」
千葉は胸を張っていた。これまでとは立場が逆転していた。

「…」
菜々子が黙って、目を伏せているので
「お願いです、受け取ってください、そうしないと私は堂々と生きていけません」
千葉は神様にお布施でもするような気持ちで、札束を差し出していた。

菜々子はまっすぐに見つめる千葉に
「分かりました…」
と応えた。
「でも、お預かりするだけです、必要になったらいつでも言ってくださいね」
と笑顔を向けた。でも決して千葉は返してくれと言わないだろうと思った。

「ありがとうございます」
千葉は菜々子の笑顔に誘われるように、うれしそうに笑った。
「じゃあ、ホントにスイマセンでした」
そう言って千葉は立ち上がろうとすると、
「まって、コーヒーでも飲んでいって…」
千葉の手を押さえて笑顔を向けると、キッチンに立ってケトルを火にかけた。

「それじゃあ…」
菜々子の笑顔にウットリして、千葉は座り直した。
若い女性の部屋でコーヒーを入れてもらうなんて、初めてだ、…。
この年になるまで若い女性に親切にされたことない千葉は、女神様にお許しを頂いて、その上もてなしまで受ける状況にこの上ない幸福を感じていた。

「…!」
キッチンに立つ菜々子の後ろ姿が、ベビードールとパンティだけのほとんどハダカに近い色っぽい姿だと改めて気づいた。
…、うっ、…。
ひらひらした丈の短いベビードールの下にはさっき自分の舌が触れた背中のナマ肌が見えていた。パンティは腰の部分がひも状になって、柔らかそうなおしりを部分的に隠しているが、スベスベしたキレイな地肌をほとんどさらしていた。とたんに息子が元気になってきた。

だめだっ、…間違いをしたばかりだろ、…。
元気になる息子をなだめようとした。しかし美人と二人きりという状況に慣れない千葉はどぎまぎして、あらぬ妄想につい誘われてますます息子は元気にしていた。

「どうぞ」
千葉の前にコーヒーをおいた。揃いのコーヒーカップではじめて使う。いつか恋人が出来たら、と大事にとってあったが、
このおじさんならイイか、…。
下ろしてしまった。

「はあ、…」
千葉はうつむいたままコーヒーを口に運んだ。
なんだか、元気ない…。
菜々子は、自分をまともに見ようとしない千葉の顔を見つめていた。

「熱うっ」
千葉はコーヒーカップをすぐに口を付けて熱さにのけぞった。
「ふふっ、ゴメン、熱かった?」
千葉のあわてように菜々子は笑っていた。
「ははっ」
千葉も笑って菜々子を見た。

「…、あっ、…」
しかし千葉はベビードールに透けるたっぷりした胸のふくらみとピンクの乳首がつくる突起を見て、股間を元気にさせた自分を恥じて顔を赤くして伏せた。

「…?」
菜々子は自分の体を見つめる視線に感じて、千葉が表情を固くするのを見た。
…、そっかあ、…。
大きくなった股間のふくらみと顔を伏せた千葉に、罪悪感で自らを責めているのを察した菜々子は、
…、なんてカワイイおじさんなの、…。
少女のように胸をキュンとさせて、優しい気持ちで千葉を見つめていた。

(49) 菜々子と二郎につづく
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