裏ろま中男 作品リスト女子大生菜々子 目次女子大生菜々子 (45) 四十男千葉
千葉は中小企業につとめる40過ぎの会社員だった。
まじめなだけで他に取り柄のない人間だった。30代はまだ結婚したい気持ちもあったので何回か見合いもしたが、奥手な性格のためなのか良縁に恵まれず、未だに独身だった。
ほとんど楽しみのない千葉はDVD付きの男性誌で自らを慰めるか、せいぜい町を歩くカワイイ女の子を眺めるくらいが楽しみだった。
「…、疲れた…」
会社まで2時間近くかかるため、朝はいつも早い時間にバスに乗る。今日もサービス残業をして終電で帰ってきた。
「…、はあ」
疲れた体にはつらい坂を登り切ると、アパートが目についた。昨日ミニスカートの女子高生を見かけたアパートだった。
オタクっぽい嗜好の千葉には深夜にピンクのロングソックスをはく、妙に色気を漂わせた女子高生がずっと頭の片隅にあって、仕事中も少女の妄想をしていた。
「…?」
少女の部屋のドアにすき間があいているように見える。
「…」
引き寄せられるように千葉は部屋に近づいていた。
「…!」
やっぱりドアが開いている。石橋をたたいても渡らないいつもの千葉にはあり得ないことだが、その時手が伸びてノブをつかむとドアを開けて中を覗いていた。
「!!…、はあ、はあっ…」
奥の部屋から明かりが漏れてくるが物音は全くしない。心臓がどきどきして息が苦しい。
しかし小心者で普段ならしないだろうこの大胆な行動が、彼の人生を明るくする一輪の花をそえることになった。
「はあっ、…、はっ、…、あううっ」
音がしないように靴を脱ぐと、ドアをゆっくりと慎重に閉めてカギをした。カチャという金属音に全身に鳥肌が立つほどビビッていた。
「…」
千葉は息をとめて奥の様子をうかがったが、さっきと変わりはなさそうだ。
「ふ~、…、はあ」
抜き足差し足で音を立てないように奥に進んでいた。息の音がしないように抑えるので息苦しくて、心臓のドキドキはさっきよりも早くなっていた。
「…!」
奥の部屋を覗くと、薄暗い部屋の中に全裸の女性が見えた。
「はっ、はううっ、…」
思いがけない風景に息が荒くなった。荒い息が耳に響いて焦った千葉は口を押さえた。
「…」
女性は熟睡しているのか、ぴくりともしない。すーすーという寝息だけが響いていた。
「…、はあ」
少し冷静になると、ベッドに横たわる女体の美しいプロポーションにほれぼれした。
うつぶせになった胸が押しつぶされている。横にはみ出した肉がふくれあがって、その豊かな大きさが想像できた。
背中からウエストに下るラインは引き締まったくびれから上昇に転じて、柔らかいラインを描いて丸いお尻に続いていく。おしりできれいな放物線を描いたあとは、張りのある太ももの曲線に続く。
「はあっ、はあっ」
千葉はおしりのふたつのふくらみがつくるワレメの奥が、どうしても見たくなった。
「…、はあ、…、はあ、…」
千葉はゆっくりと菜々子に近づいていた。このとき千葉は菜々子のフェロモンに酔っていた。菜々子のフェロモンは確実に男を狂わせた。
「はああ…」
ベッドの横に正座すると、じっくりと菜々子の体を眺めた。新鮮な肌はつるつるすべすべで、千葉はわざわざ自分のキタナイ肌と比べて感動していた。
「…、はあ」
千葉はたすきがけにした肩掛けカバンを首からそっと下ろすと服を脱ぎはじめた。音を立てないようにビクビクしながら型くずれしたスーツを脱いだ。
「…、はあ」
ランニングシャツとブリーフに黒ソックスという姿になるとまた正座した。股間はふくれてブリーフを盛り上げていた。
「…、はあ」
ランニングを脱ぐと菜々子の顔に近づいてまじまじと見つめた。
「はあ、…、化粧っけはないが、…、美人だ」
菜々子に見惚れた千葉は思わずつぶやいていた。
これまでのささやかな欲望がすべて満たされたことにすっかり油断して、
「美女とふたりきり」
の状況に千葉はワクワクと高揚していた。
こんな美人を間近に見たことはない、…。
とも思った。
ツヤツヤした黒髪が額にかかって切れ長の目を長めのまつげが覆っている。すっきりした鼻の線、そのしたにぷっくりした唇があった。
「はああ、…」
千葉はその唇にしゃぶりつきたい誘惑を必死に抑えて、視線をスラした。首から肩につながるラインが色っぽくて興奮した。
千葉はチンコがキンキンいっているような気がした。
「はあ~、」
脇と二の腕の間にはみ出したヨコ乳にのぞき込む。間近で見る豊かな乳房に頭がくらくらしそうな幸福感を感じていた。
「はあ、はあ」
背中からおしりに向かうライン、背骨のへこんだ部分に舌をはわせて、おしりのワレメにまでいったらどんなに幸せだろう、…。
千葉は変態じみた妄想をしていた。
(46) 千葉の乱心につづく
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