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水泳部マネージャー (58)頼子のパンティ

ろま中男3 作品リスト
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水泳部マネージャー (58)頼子のパンティ

「よおっ、幸太じゃんっ」
ひとりになった幸太が学校に続くゆるい上り坂をだらだら歩いていると、後から同級生の秀典が声をかけた。

「へ?…、あ、ああ…」
幸太は11話以来出番がなく作者も忘れていた雑魚キャラにいぶかしげな視線を向けて記憶をたぐると、顔が十人並みなのに小中でトップクラスの成績だったことを鼻にかけて自分がモテると信じて疑わない自信過剰なクラスメイトに思い当たった。
「今日こそはと思ってたのに、なかったよ」
幸太が何を考えているかはなから興味のない秀典はひとりごとのようにつぶやいて悔しがっていた。
「なにが?」
どうせまたくだらない話だろうと思ったが、秀典は女子ばかりのクラスで唯一の男子なのでいちおう聞いてみた。
「痴女だよっ、今日こそは会えると思ったのにっ」
興味なさそうな幸太と対照的に秀典は興奮していきりたった。

秀典は多くの1年男子が和風美人に痴女されたウワサを聞いて次は自分の番だと思い込んでいたが、幸太が水泳部マネージャーになったことはまだ知らないし、それで頼子の痴女まがいなスカウト活動が終了したことももちろん知らない。

「ああ、その話な…、もうやめとけ」
近くを歩く純白セーラー少女が「痴女」という単語に反応したのを感じた幸太は、声が大きすぎるうっかりモノを苦い顔でたしなめた。
「なんでだよ、はああ…、3年生の綺麗なお姉さん…、オレがこんなに待ってるのに…」
美人上級生のエッチなサービスを夢見る童貞少年は、イヤらしい妄想でもしているのか恥知らずに股間を膨らませていた。

「はあ?…」
横を通り過ぎる秀香蘭女子に冷たい視線を向けられているのも気付かない秀典に呆れた幸太だったが
「あっ…、おいっ、オマエ、3年の金沢頼子、知ってるか」
ポケットに入れたままだったパンティを思い出すと、その持ち主の名前を口にした。
「知ってるよ、股間に競泳水着食い込ませた水泳部のキャプテンだろ、それが?」
秀香蘭で圧倒的少数派の男子はあらぬ疑いをかけられないために水泳部のプールに近づかない不文律があるが、全国大会出場経験のあるセクシーナイスバディな上に和風美人キャプテンのことは秀典も知っていた。
「これな、頼子先輩のパンティ」
なにをいまさらと言わんばかりの秀典に悪い顔で笑った幸太は、周りの女子達に見られないようにこっそり見せた。

「なにっ、なんでおまえがそんなもんっ、くれっ」
淡いピンクのフリルハイレグパンティを見て童貞秀典は目を輝かせた。ひったくろうと飛びつく秀典をかわした幸太はポケットに戻し、
「ちょっと、来いっ」
あたりかまわず声をはり上げて空気を読まない同級生を女子から隔絶された唯一の聖域である男子トイレに引っ張っていった。

「オレ、水泳部でマネージャーすることになったんだ」
個室に入った幸太は鼻息を荒くして迫ってくる秀典にニンマリ笑った。マネージャーとして酒池肉林の生活が待っているかと思うと、いつも自慢げな秀典に優越感を感じていい気分だった。
「ほんとかっ、オマエ、やるなあっ」
幸太が脱童貞して自分とは違う世界の人間になってしまったとは思いもしない自信過剰同級生は、どうやらマネージャーの職権乱用した幸太が更衣室で頼子のパンティをくすねてきたと思ったらしい。
「なあ、くれよ、いいだろっ」
頼もしいクラスメイトに羨望のまなざしを向ける秀典は、「待て」と命令されてご飯を目の前にしてヨダレを垂らす飼い犬のようだった。

「5千円で、どうだ」
前のめりな秀典にますます気分がいい幸太は、小遣い稼ぎしようという欲目が出てきた。
「かああっ、5千か…、でも、本物だろうな?」
口では悔しそうにした秀典は金持ちの家の子だったので5千円はたいした額ではなかったし、頼子のパンティなら1万だしても惜しくないと思ったが、いちおう本物かどうか確かめた。

「いいぜ、じゃあ、一緒に来いよ」
パンティごときで大喜びする秀典に優越感で顔がニヤけてしまう筆下ろし済みの幸太は浮かれて秘密厳守の約束を忘れた。すっかりいい気分で秀典を水泳部の部室に誘った。

.水泳部マネージャー (59)につづく
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