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== 黒髪美少女明日香 ==

黒髪美少女明日香 (11)怯えるヘタレ

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黒髪美少女明日香 (11)怯えるヘタレ

…、ただいま…。
バックでもナマ出しして極上の女体に種付けし、倉田を征服したような満足感まじりの快感の余韻に浸っていると女の人の声がした。倉田の母親が帰ってきた。

「やばっ」
倉田の背中から飛び退いたオレは、素っ裸になったときよりも俊敏に服を着用するとすばやく窓の外に出た。母親に見つかりたくないヘタレな一念でまたも超人的能力を発揮したオレは、2階から庭に飛び降りて通りに逃げ出した。

…、助かった…。
通りに誰もいないことを確認したオレは振り返ったが、倉田の部屋の窓は見えなかった。
「はあ…」
ヤリ逃げする罪悪感があったが、覆水盆に返らずだと開き直ったオレは心地いい疲労感に包まれながら帰り道をたどった。


次の朝起きたオレは、意識のない倉田を犯した悪事が明るみに出ているんじゃないかと恐くなった。学校に行きたくなかったが、バレてたら家にいてもどうせ逮捕されるんだと思い直して家を出た。

いろんな想いが頭の中を駆け巡り、押し潰されそうなプレッシャーを抱えて教室に入ると、倉田はいつもと変わらない様子でオレの席の後ろに座っていた。

いつも通りに凛とした美少女の姿によけい恐くなったオレは、横を通り過ぎるとき足が震えていた、と思う。

席に座ったオレは背中を倉田ににらまれている気がして、心の中は恐れや怯えで震え上がっていた。足の震えが止まらず、貧乏ゆすりしてるんだと自分に言い聞かせた。

担任の鬼頭が来て朝のHRがはじまったが、いつ鬼頭から呼び出されるんじゃないかとビクビクして顔が上げられなかった。

しかし鬼頭から呼び出されることもなく1時間目ははじまった。2時間目になってもなにも起きなかった。

2時間目が終わる頃には心配が杞憂だったと思うようになり、オレは極度の緊張から解放された。

倉田はオレに犯されたことに全く気付いておらず、だから強姦罪で訴えられることもない。そんな都合のいいことは現実にあり得ないと怯えるヘタレな気持ちを強引に否定し、昨日はなにもなかったんだと自分に言い聞かせた。

しかし3時間目の英語でエリ先生をビューティフルなお姿を思う存分眺めて油断していた時、恐れていたことが起きた。
「木村君、ちょっと来てくれる」
授業が終わって職員室に戻るエリ先生が、廊下からこっそりオレを呼んだ。

へ?…、ああ…、同じ女の人のほうが相談しやすいから、倉田は…、
いつもならエリ先生のお呼びにしっぽを振ってすり寄るオレだったが、倉田がエリ先生の強姦事件の相談をしたのだとしか考えられなくて、席を立てなかった。

「木村君、先生が呼んでるよ」
後ろから倉田の声がしてオレはビクンと震えた、と思う。同じクラスになってから、倉田から話しかけられたことなど数えるほどしかなかったので、いよいよ悪事はエリ先生にバレているとしか思えなかった。

「…、ああ…」
強姦罪で逮捕されるにしてもエリ先生にみっともない姿は見せたくないと、なんとか立ち上がったオレは、倉田の顔を見ないようにして横を通り過ぎ、死刑台に向かう気分でエリ先生の前に立った。

黒髪美少女明日香 (12)につづく
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