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== 短編 ==

短編 (178)エースパイロットサヤカ(4)エースの夜遊び

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短編 エースパイロットサヤカ 目次

短編 (178)エースパイロットサヤカ(4)エースの夜遊び

「出掛ける」
ダメチンポ整備兵では性欲が納まらず不機嫌なサヤカは、火照った素肌に真っ赤なカクテルドレスをまとうと、衣装に合わせたかのような赤いスポーツカーで門衛の前に止まった。

「はっ、少佐殿、行ってらっしゃい」
基地の門衛は若い美人少佐を顔パスで通すと、闇に消えていく風になびくロングヘアとムキ出しの白い背中を見送ってニヤニヤしていた。

交通法規を完全無視した速度で20分ほど疾走した車は盛り場に到着した。
「おい」
バーの前に車を停めて降りた素肌ムキ出しのセクシーな背中に、ドスの利いたダミ声が響く。
「…、なんだ」
全く動じることなく冷めた目でゆっくりと振り返ったサヤカは、薄汚れた風体の目だけがギラギラした男の手に鈍く光るナイフを見た。

「し、死にたくなかったらっ」
冷たい半眼に見すくめられて足がすくんだ素人強盗だったが、しかしサヤカをただのセクシーな女だと自分に言い聞かせ、
「か、金、置いてけっ」
ドモリ気味に強盗の常套句を口走った。

「しっ」
男のセリフが終わらないうちに、腰まで入ったスリットからかすかに見えていたナマ太ももの白い肌がまぶしく輝き、
「げっ」
ぬめるようなバーガンディの軌跡を描いたピンヒールのつま先が、男のこめかみを打ち砕いた。

「ぐ…」
蹴り倒されて受け身もとれずに地面に頭を激突させた男は、口から泡を吹いて白目を剥き、ピクピク全身を震わせていた。
「…」
地面に倒れて痙攣する男を冷たい半眼で一瞥したサヤカは、何事もなかったようにバーに入っていった。

エイリアンの攻撃で滅亡寸前まで追い込まれ、世紀末の様相を呈する地球の治安はこれ以上ないほど悪化していた。

軍規が保たれている基地外では、強盗殺人などの凶悪犯罪が日常茶飯事で、女性が夜出歩くのは強姦してくれと言っているのと同じコトだった。

エイリアンに対抗する唯一の兵器の「大事なパーツ」であるサヤカが、基地外に出る時はガードが付くことになっている。しかしサヤカは図体がデカイだけの護衛を嫌って、いつも一人で外出していた。

基地司令はサヤカの実力を知っているので、トップエースの軍規違反をあえて咎めようとはしなかった。


「いつもの」
カウンターに座ってスリットから艶めかしい脚線美をさらして脚を組んだサヤカは、20世紀と同じ製法のスコッチを注文した。
「…、どうぞ」
サヤカを見ようともしない無愛想なバーテンは、琥珀色の液体で1/3程満たされたグラスを置くと、またグラスを磨きはじめた。

にわか強盗を撃退しただけではカラダのうずきが納まらないサヤカは、火照った艶めかしい唇に冷たいグラスをあて、冷めた表情に憂鬱そうな空気を漂わせていた。

「となり、いいか?」
孤独なセクシー美人のアンニュイな空気は低いこもった声に突然かき消された。暗い店内の闇から薄汚れたコートの男が現れ、音もなく隣に座った。

「…、どこかに」
切れ長の目で冷たい一瞥を向けたサヤカは、女の本能でこの男の尋常ならざるオスを嗅ぎ取り、
「行け」
女体の芯を熱くしてノーパンのアソコを湿らせたが、表情を変えずに小さくつぶやいた。

短編 (179)につづく
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