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短編 (133)白い憎悪(8)

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短編 白い憎悪 目次

短編 (133)白い憎悪(8)

「これを公開したら、オマエは学校に行けなくなるし、オヤジも大学にいられないだろうな」
精神的に追い詰められて怯える美加を抱えた六郎は、もういちどビデオの排泄シーンを再生して、イジワルな口調でささやいた。

「う…」
唇を噛み締めて嗚咽をこらえていた美加はディスプレイに映る排泄シーンに、顔から火が出そうな羞恥と絶望的な気分に襲われた。
「そ、それだけは…」
こんな恥ずかしい姿が公になったら死ぬしかないと悲壮な覚悟が頭に浮かんだが、父親が大学教授の地位から追い落とされるかも知れないと思うと
「ううっ、やめて…」
変態ヘタレ講師の狙い通りの反応を見せた。

「そうだろ、な…、オレに逆らわなきゃ…」
妄想通りの反応を見せる美加に、笑いがこみ上げてきてブサイク顔を醜くゆがめた六郎は
「コイツはずっと秘密にしてやる」
後ろ手に縛って抵抗できない若い女体をまさぐっていた。

「は、い…」
大きな目を潤ませた美加は、コクンとうなずくしかなかった。自分ひとりのことなら死んでしまえば済むことだが、父親まで巻き添えを食うと思うとそれは出来なかった。

それに自分が自殺したらきっと父はその原因を徹底的に調べるだろう。そして娘がこんな恥ずかしい目にあったことがきっとわかってしまう。両親を深く悲しませると思うと、なおさら自殺は出来ないと思った。

カラダにまとわりつくイヤらしい手にまるで毛虫が這うような嫌悪を覚える美加は、本来は学校の成績も良く頭のいい子だが、心理的に追い詰められて正常な判断力が極度に低下している今、六郎に逆らう余裕などなくこの変態の言う通りにするしかなかった。

「よし、イイ子だ、こんなモノはもう流そうな」
悲嘆に暮れてうなだれる美加を抱え上げた六郎は、ニヤニヤしながらバスタブに撒き散らかされた汚物をわざわざもう一度見せると、シャワーで流した。
「う…」
まだバスタブから漂ってくる異臭で、イヤでも恥ずかしいお漏らしを思い出させられる美加は、目尻からポロポロと涙をこぼした。

「これも外してやる、ほら、背中流せ」
美加の屈服を確信した六郎は笑いがこらえられずに顔を醜くゆがめ、うちひしがれた憐れな美少女に三助を命令した。
「…、はい…」
完全に打ちのめされた美加は六郎に逆らう気力などまったくなく、言われた通りにスポンジを手に背中を流しはじめた。

「違うだろ、オレの体を洗うときは、ボディ洗いだ、こうするんだ」
バカ笑いで有頂天な暴君は妄想でさんざん美加にさせてきたように、まだくびれがあまり目立たない若い女体にボディソープを塗り付けると、
「は、はい…、うう…」
体全体でこすり付けるように教えた。

「おお、いいぞ、今度は前からだ」
美しい美少女を征服した満足感で笑いが止まらない変態ヘタレ講師は、美加が淫らなご奉仕して乱れる妄想で頭をいっぱいにして、今度は前から抱きついてのボディ洗いを要求した。

短編 (134)につづく
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