ろま中男3 作品リスト女子校生由貴 目次女子校生由貴 (380)カラオケで演技指導
「カラオケでも行くか」
今日の一番の目的である省吾征伐の作戦会議に落ち着ける場所を考えたタダシは、3人をカラオケに誘った。
「行きたいっ」
真っ先に声を上げたのは由里子だった。省吾のことなど全く考えてない由里子は何を歌おうかレパートリーを思い浮かべてウキウキしていた。
「あ…、うん」
つらい記憶である省吾のことは意識的に忘れていた優は、カラオケなら他人の目を気にしなくてもいいし、タダシの気遣いだと思って素直に賛成する。
由里子ちゃん、いいな…。
丈の短いピンクマントから下着が見えそうな勢いでお尻を振って歩く由里子が、タダシと腕を組むのを後ろから見る由貴はちょっと寂しそうで
「由貴ちゃん、行こう…」
それを見た優が声をかける。
「うん…」
優の優しさに由貴も笑顔を見せてタダシについていった。
由貴ちゃん、カワイイ…。
ピンクニーハイで脚線美を露出して浮かれる不思議美少女とともに、美少女戦士パンチラリンコスプレの優は、オタク嗜好の男たちからイヤらしい目で見られていたが、由貴と手をつないで歩くのがうれしくて、そんな視線は気にならなかった。
「由里子、いっきまーすっ」
4人用のカラオケにシケ込むと由里子はいきなり固くて黒いマイクを握って、グロスピンクの唇で淫靡に愛撫しはじめる。
「由貴、腹減った、なんか適当に頼んでくれ」
ソファにドカッと腰を下ろしたタダシはご主人様きどりで由貴に命令する。ケーキショップでほとんど食べられなかったタダシは、昼飯をココで食べるつもりだった。
「飲んでも、いい?…」
受付でソフトドリンクを頼んでいたが、メニューのアルコールに未練タラタラだった飲んべえスリム美少女は、暗い室内ですっかりその気になってタダシの横に座ってすり寄って上目遣いにおねだりしていた。タダシはスリムな腰に手を回してなで回すと黙ってうなずいた。
「ご主人様…、ポテトと唐揚げと焼きうどんで、いいですか?」
由貴が優の反対側に座るとタダシが条件反射のようにお尻に手を回してきた。由貴はお尻をなで回す手にドキドキしながら、お伺いを立てる。
「ああっ、全部2人前で、あとサンドイッチも2人前な」
反対側の手でパンチラリンコスの安っぽい生地の上からスリムな女体をなで回して、スケベ根性ムキ出しでご機嫌のタダシは食欲も旺盛だった。
小さなステージでは由里子がAK○48のヘビロテを歌い始めた。マントを脱いだ不思議美少女は、ビニールキャミの下の下着姿を見つけるようにノリノリで若い女体を激しく踊らせていた。
「あとね、モスコミュールとカルアミルクとカシスソーダ、ライムチューハイね」
バイトの女の子がソフトドリンクを持ってくると由貴がフードメニューを注文し、太ももに伸びてきた手をはたいた優が勝手にみんなのアルコールを頼んでいた。
「あんまり酔うなよ、これから省吾と逢うんだからな」
「あ、そうか…」
その声に省吾退治の本来の目的を思い出した優は、腰に回された手をそのままにしていた。
「いいか、省吾にあったらまずこう言うんだ」
あらためてパンチラリンコスをまとった女体にイヤらしい視線を絡ませてニンマリしたタダシは、段取りを説明し始めた。
「まずセリフだ」
「『愛ある限り戦いましょうっ、命、燃え尽きるまでっ!、美少女仮面っ パンチラリンッ!』」
「『愛ある限り戦いましょうっ、命、燃え尽きるまでっ!』でマントを片手で広げる」
「『美少女仮面っ』でマントを両手で広げる」
「『パンチラリンッ』で、腕の前で腕を交差させてダブルピースだ」
タダシは優のステックを持つ手を取って、東映不思議コメディーシリーズ美少女路線第3弾『美少女仮面ポワ○リン』のパロディを、ヤル気満々に身振り手振りで説明し始めた。
「『コスモ・マジックッ、 パンチラフォーゼッ!』」
「『パンチラ』と言うのと同時にクルッと回って、パンチラしろ」
タダシは口からツバを飛ばして熱の入った演技指導を続ける。
「『たとえ映倫が18禁でエッチシーンを許しても、この美少女仮面パンチラリンが許しません!』」
「ココで決めポーズだ、ステックを省吾に向けるんだ、いいか」
ココが見せ場とばかりにノリまくりにイレ込んだタダシは、パンチラリンの勇姿を妄想してバカ笑いの頬を朱に染めてテカテカさせていた。
「なに、それ…」
熱っぽくオタク趣味を語るタダシと対照的に、優はジットリと冷たい視線を向けていた。
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