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H2(ハル子とヒロ) (45)ハル子の逆上

ろま中男3 作品リスト
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H2(ハル子とヒロ) (45)ハル子の逆上

「あ、ごめん…」
胸に当たる柔らかい感触や絡み合う下半身に股間がゾクゾクして、戸惑いがちに見つめるハル子の目に吸いこまれそうな気がしたヒロだったが、ゆっくりと体を起こした。

「しようか?…」
ヒロ、照れてる?…、かわいい…、からかっちゃお、かな?…。
ドキドキする胸の高鳴りを意識しながら、逃げ腰のヒロにイタズラ心を起こしたハル子は、膝丈のスカートから人妻の色気ムンムンのナマ太ももをさらすと、足を絡めて色っぽい声を漏らす。

「ふざけてるんだろ?…」
甘ったれた鼓膜をくすぐるささやきにオスの昂ぶりを煽られたヒロだったが、このパターンでなんどもからかわれているので簡単には乗ってこなかった。

「ふうん…、ヒロは、こういうのが好きなのね」
あら、つめたい…、じゃあ、これなら、どう?…。
スカされたハル子はちょっとムキになって、男性雑誌をパラパラめくると下着姿の女性の扇情的なポーズをまねて、スカートを腰までまくり上げていた。

「やめろよ、はしたないぞ」
柔らかそうな弾力を想像させる太ももの根本に純白パンティを見たヒロは、下半身の熱い突きあげにモヤモヤした気持ちを抱えながら背中を向けた。

「ねえ、ヒロ、こっち見てえ」
もう、ここまで、してあげてるのに…、もったいないオバケがでるわよ…。
ますますムキになったハル子はプチプチとボタンを外して、ナース時代よりもずっと立派になった乳房があふれそうな、ブラのカップに指をかけた。

「ジュース買ってくる」
背中でハル子の淫靡な雰囲気を感じるヒロだったが、そのまま外に出て行ってしまった。

5年ぶりの再開だったとはいえ、昨日何回もハル子を抱いたのはやり過ぎだったと反省していた。それに打ち止めになってションボリした息子をまた見られるのが恥ずかしくて、今日は体力を温存しようと考えていた。

「ヒロ…」
どうしたの?…、昨日はあんなに激しかったのに…。
バタンと閉まったドアを見つめたハル子は、冷たく拒絶されて人格まで否定された気分でしばらく茫然としていた。
やっぱり、嫌いになったの?…、私が、キタナイ女だから…。
変態夫に調教された淫乱なカラダが、やっぱりヒロはイヤになったのかと考えたハル子は、アパートの空気が急に重くのしかかってくる気がして、ガックリと肩を落として畳にポタポタと涙をこぼした。

「コーヒーでよかった?…、え…」
アパートの前の自販機で缶コーヒーを買ってきたヒロは、部屋の真ん中でガックリしてたたずむハル子に驚いていた。

「ごめんね、ヒロ」
あ、やだっ、泣いてる、わたし…。
その声に涙の濡れた顔を上げたハル子が急に立ち上がって部屋から出ようとする。
「まてよ、なんだよ」
エッチを拒絶しただけでそんなに傷つけたとは思わなかったヒロは、横をすり抜けようとするカラダを捕まえた。

「はなして、私のこと、嫌いなんでしょ」
わたしなんて、キタナイんだから…。
5年前よりずっとたくましくなった腕に抱かれたハル子は、力こぶの出来た二の腕をポカポカ叩いていた。
「何言ってんだよ、ハル子、おかしいよ」
むずがるハル子がちょっとめんどうくさくなって、つい冷たい言い方をしていた。

「…、やっぱり、嫌いなんだっ、もう、やだっ」
…、そんな言い方…、ああっ、やっぱり、嫌われた…。
まるで駄々をこねる子供だった。不安で感情的になっていたハル子は、言い方が気に入らないという痴話ゲンカの典型的な理由で癇癪を爆発させていた。

H2(ハル子とヒロ) (46) につづく
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