ろま中男3 作品リストオレの子を産んでくれ 目次オレの子を産んでくれ (16)友美
「うふっ…、赤ちゃん、できるかな…」
たっぷりと種付けしてご満悦のオレが離れると、女の子座りした麻里子ははだけたシャツを脱いでブラを着けながら、はにかんだように笑う。
「そうだな…、腹、冷やすなよ」
さっきまでの狂おしいまでの興奮が収まってオレは白々しいほど冷めていた。八頭身美少女の下着姿にも全く食指が動かなかった。
「えっ、いっちゃうの?」
「ああっ、妊娠したら、教えてくれな」
さっさと服を着たオレはまだ下着姿の麻里子を置いて窓から出て行く。麻里子の悲しそうな声が背中でしたが、オレは振り返らずに手を振ってやった。
太陽がやけにまぶしい。なんだかずいぶん疲れた気がする。これもガンのせいなのかもと思って、ムリをせずに下宿に帰った。アパートに敦子の姿はなく、置き手紙のたぐいもなかった。
まだ外は明るかったが、カラダがヤケにだるくてベッドに転がり込んでそのまま寝てしまった。
次の日は、6時頃目が覚めた。敦子がいるはずもないが、寝ぼけたオレは横に寝てるんじゃないかと、未練たらしく手探りしていた。
昨日早く寝たせいか、一度目が覚めたらもう寝られなかった。トーストを焼いて軽く朝飯を食うと、どこに行くでもなく7時には部屋を出ていた。朝の気持ちいい空気を胸一杯に吸いこむと、前を歩くセーラー服が目に入った。高校生だろうか、軽くウエーブのかかった髪が軽やかに揺れていた。
短めの紺ヒダスカートのスソが揺れるのに誘われて、ついその後について歩いていた。セーラー服の少女は階段になった坂道を歩いていく。ついつい前屈みになったオレは、紺ミニスカをのぞき込んでいた。
「やっ」
そこへイタズラな風が吹いてきて、紺ヒダミニスカートをまくり上げる。
おっ、フリフリ、…。
慌ててまくれ上がった紺ミニスカを少女は押さえたが、ピンクのフリルパンティをオレはしっかりと目に焼き付けていた。
え…、友美?…。
その時振り返った少女の横顔が見えた。その顔が大学の同級生に見えて、オレはちょっと驚いていた。しかし二十歳過ぎの友美がセーラー服を着ているはずがない。それでいったんは勘違いだと思った。
やっぱり、友美?…、でも、なんで、セーラー服?…。
友美はいつも笑ったように唇のハシがクイッと上がっているアヒル口が特徴で、さっきの横顔にはその特徴がはっきり見てとれた。
それからもセーラー服少女の後について歩いたオレは、彼女が同級生の友美という思いが頭の片隅にあるせいか、なんとなくニーハイソックスの足や絶対領域のナマ太ももに、10代にはない色気が漂っている気がしていた。
あのケツは、やっぱり、そうなのか?…。
プリプリ揺れるスリムなお尻もなんとなく友美に似ている気がした。同級生のお尻をジッと見つめた趣味があるワケじゃないが、もうオレの中では前を歩く彼女は友美になっていた。
どっか、いくのか?…。
セーラー服のセクシーな後ろ姿を眺めながら、半信半疑でついていくと駅に到着した。
ココまで来たんだから、毒を食らわば皿まで、だ…。
覚悟を決めたオレは通勤客で混んだホームまで彼女についていった。
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