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エロがきコナン (144)作戦続行

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エロがきコナン (144)作戦続行

「コナン君、乗って」
救急車が到着する頃には苑子のリムジンも到着して、先に乗り込んだ苑子がオレとハルカを呼ぶ。

リムジンは大山を乗せてやや後ろに傾いた救急車を追って走り出す。

「この人、SPの小野木さん、前は刑事さんしてたの」
一緒に乗り込んできた黒服を金持ちのお嬢さんが紹介する。残りのSPは救急車が到着すると大山の手当を交替し、苑子の警備に戻ったようだ。

「小野木です、このたびはこんなコトになってしまって、スイマセンでした」
警護責任者として発砲事件を未然に防げなかったことを気にしているようだ。

「いえ、あのバカがアレで死ぬとは思えないし、いいお灸になったと思います」
普通なら胸に銃弾を受けたら致命的だが、オレはあの筋肉バカなら多分生き延びるだろうと思っていた。

「そうです、小野木さんたちがいてくれなかったら、私たちどうしようも無かったと思います、ほんとにありがとうございました」
まだショックから立ち直れてないハルカはオレに寄りかかっていたが、シフォンチュニックのスソを引っ張ってキレイに座り直すと、大山の応急処置をしてくれたことに笑顔で礼を言う。

「そうよ、小野木さん」
苑子もハルカの後を引き継いでニコニコしていた。

「はあ…」
生真面目な性格なのか小野木は二人の美女から慰められても、表情は暗いままだった。

「小野木さんは、警察の人と仲がいいんですか?」
発砲事件になるとは思わなかったが、これで大山のことは警察沙汰になる。少々シナリオは変わるが、オレは小野木を巻き込んで作戦続行することにした。

「はあ…、警察には20年いましたから、知り合いはそれなりにいますが…」
「発砲した警官をご存じですか?」
「彼は多分新人なので面識はありませんが、この近くの交番勤務のはずですから、相棒の巡査部長とは旧知です」
作戦続行にあの発砲警官の説得が必須で、そのために小野木のコネを利用する。

好都合にも発砲警官の先輩を小野木はよく知っているようだ。

「彼を説得して欲しいんですが…」
オレは小野木に大山の盗撮事件から説明して、あの頼りない新人警官に口裏を合わせるように頼む。

「わかりました、お嬢様を盗撮した罰は受けさせます」
オレたちの気持ちを理解してくれた小野木は、協力を約束して苑子に心強い笑顔を見せる。

「小野木さん、頼もしいね」
金持ちお嬢さんはうれしそうに笑うと小野木の腕に抱きついていた。

「はっ、お任せください」
美少女に胸を押しつけられてまんざらでもなさそうな中年は、いかつい面構えを緩めて頬を赤くしていた。

そうしているウチに救急車は病院に到着した。好都合にも乱子が入院している病院だった。このあたりの大きな病院と言えばココしかないので当然とも言えるが、乱子にすぐに会いに行けるのは嬉しかった。

救急口で停まった救急車の後ろでリムジンも止まる。オレたちが降りると救急車から大山の巨大な体が引き出されていた。ストレッチャーの足がたわんで大山の体重に悲鳴を上げている。

「ちょっと、いいですか」
一緒に降りた小野木は大山の後から降りてきた堀内に声をかける。

「は、はあ…」
発砲事件を起こした事の重大さにうちひしがれる新米警官は、うつむきがちに小野木に顔を向ける。

廊下を運ばれる大山に付き添っていたが、処置室には入れないので外で待つことになる。

「私は太田巡査部長とは同期でね」
長いすに力なく座った堀内に並んで座った小野木が声をかける。

「そうでありますか、私は太田巡査部長と一緒に交番勤務しております、堀内巡査であります」
小野木を現職刑事だと勘違いした堀内は、新米でも警察の上官の命令は絶対が体に染みこんでいるのか、いきなり立ち上がって直立不動で敬礼していた。

エロがきコナン (145)につづく
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