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== 真央 ==

真央 (15)あること

ろま中男3 作品リスト
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真央 (15)あること

「…、もっと前のことだよ」
真央がエッチなことを思い浮かべている様子を見て取った男は、苦笑しながら優しく声をかける。

「あ…、あ、やっ」
エッチな妄想を見透かされたようで真央は真っ赤になって下を向くと、両手でキャミのスソを押さえた。そしてパンティが太ももの中程に止まっているのにやっと気付くと、あわてて引き上げた。

真央が恥じらってアタフタする様子を、男は表情を変えずに黙って見ていた。
「…思い出した?」
パンティをズリ上げてやっと落ち着いた真央に、男の低い声が優しく聞く。
「…、あっ」
男の落ち着いた声に促された真央は、ここで目を覚ましたときもパンティを同じ場所に下げられていたことを思い出した。

その様子を見て真央が思いだした事を関知しているだろう男は、しかしムリに聞き出そうとはせず真央が自分から言いだすのを待っていた。
「…、まさか、パンツ下げろってこと?」
しばしの沈黙のあとやっと口を開いた真央の声は、チョット怒っているように聞こえた。

ようやく真央は男がしろと言う「あること」の意味を理解した。指令は地図に書かれた公園に行って、パンティを脱げということだ。要するに衆人環視の前でストリップをして来いと言っているのだ。モテないブ男が考えそうな幼稚な発想を、冷静な普段の真央なら鼻でせせら笑ってバカにしただろう。しかし男の絶倫で完全屈服させれた真央は、逆らいがたい何かに縛られている気がして口が重かった。

「…そういうこと」
男はチョット照れくさそうに笑ってまっすぐに真央を見つめていた。
「やだっ、そんなの、できない!」
男の爽やかと言ってもいい視線を避けるように真央は下を向くと、吐き出すようにつぶやいた。

男は黙って真央を見ていた。
「…そんなことできない、やだ」
沈黙した男の威圧感に、下を向いた真央はさっきより声を落としていた。

男がゆっくり手を挙げて指を鳴らす。それとほぼ同時にまた真央が壁に大写しされる。

「ひっ…、」
四つん這いになった真央がネコ系の肉食獣のようにしなやかに裸体を踊らせて、男に後ろから犯される姿が大画面で映し出されていた。
「いやっ、やだあっ、やめてえっ」
官能の悦びに浸って淫乱な表情を浮かべる自分を一瞥した真央は、悲鳴に近い悲痛な叫びを上げた。

真央 (16)につづく
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