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== 真央 ==

真央 (10)泣きべそ

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真央 (10)泣きべそ

「…飲みますか?」
男はミネラルウォーターのペットボトルを渡した。

「こくっ、くっ、うっ、こくっ、こくっ…」
真央は500ccペットボトルの半分を一気に飲んだ。口からあふれた水が唇から口角にあごへとつたわって、のどから胸の上で止まっているキャミドレスの下の谷間を通って、一筋の流れがデルタな茂みの奥まで続く。
「ひっ…、あ、はあっ」
火照ったおそそを冷やされた真央は素っ頓狂な声を上げたが、冷たい感触がぼんやりした意識を覚ますようで気持ちいい。

「こくっ、…うっ、けほっ、」
一気飲みして喉をつまらせた真央は咳き込んで苦しそうな猫背にカラダを丸めたが、意識はだいぶはっきりしてきた。冷たい水が体を刺激して、股間のあそこに流れ込んだ水が充血した花びらに沁みる感触させ、収まりかけたメスの欲情を刺激する。

「…大丈夫ですか?」
男は真央からペットボトルを受け取ると、水を拭こうと真央のお腹に手を当てると
「いやっ、さわらないで」
真央は癇癪気味に男の手を払いのける。

男は真央から離れると、静かに見守っていた。
「やだっ、…」
真央はあそこを丸出ししてる自分に気付くと、縛られたままの足に力を入れてヒザをあわせようと内マタになり、キャミドレスをおしりまで下げた。まだスキマの空いた太ももにパンティが広げられていたが、肩ひものキャミはなんとか胸から腰までの恥ずかしい部分を隠すことが出来た。

「…大丈夫ですか?」
男がまた同じようなセリフで問いかける。
「大丈夫じゃないわよ、こんなコトして、ただじゃすまないわよ」
自由な上半身を男に向けると、本来の気の強さを発揮して男を睨みつける。
「…はあ」
男は真央が睨みつける視線を避けるようにベッドの横のいすに座った。
「犯罪者っ、変態っ、女の敵っ、訴えてやる…、絶対に許さない…」
すっかり正気に戻った真央は厳しい口調で男を罵倒したが、その目には涙がたまっていた。

「…まあ、落ち着いてください」
静かに問いかける男に
「絶対に許さない、許さないんだから…」
強気な声を上げた真央だったが最後は泣き声になって、涙をポロポロこぼして全身を震わせて泣き出した。
「…」
男は黙って座っていた。
「…えっ、うわあん、ああん、やだあ、ああ」
真央は伏せた顔に両手を当てて、素肌をむき出しにした肩を震わせながら激しく泣きまくった。頬から涙がポロポロとこぼれて太ももを濡らしていた。

男は真央が泣きやむのを待っていた。
「ひいっ、うっ、うっ、ううっ」
泣き声のトーンが落ちてきて、嗚咽が落ち着いてきた。
「…大丈夫ですか?」
真央の嗚咽が収まったのを見計らって男は声をかけた。
「うっ、なによっ、えっ、バカにしてるの、えっ、ヘンタイの、えっ、くせに、ええんっ、…」
真央は涙に濡れた目で男を睨みつけていたが、先ほどの勢いはなく、チョット怯えているようにも見えた。

「…、乱暴なことはしませんから、安心してください」
男は優しい口調で言った。
「うっ、うんっ…、ほんとうに、うっ…」
男の優しい態度に、真央は少女のような口調で応えていた。

真央 (11)につづく
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