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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (293)人気者

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女子校生由貴 目次

女子校生由貴 (293)人気者

「アンタ、なにやってんのよ」
うれしそうに戻ってくるおとぼけ三つ編み美少女を優がジットリした目で迎えた。

「おもしろかったでしょお」
悪びれることなく二人の間の席に座った由里子がニッコリと優の顔をのぞき込むと
「調子乗りすぎ、だっ」
いつものように優のツッコミが由里子の頭をはたいていた。

「いったあい…、もう、優ちゃんたら、由里子のこと、好きなくせに…」
大げさにつんのめってミニスカからナマ尻をさらした由里子は、顔をしかめながら意味深な視線を向けた。幸い優たちの後ろにいるはずのタダシもまだ学校に来てないので、お尻の奥の恥ずかしい部分までさらす痴態は誰にも見られなかった。

ベイビ~、エッチな体して、かわいいよ、…。
しかしそんな由里子と優がじゃれる様子を、花輪君ことクラス委員の柊が長髪をもったい付けてイジリながら眺めていた。

「ばっ、なに、いってんのよっ」
生物教師をイカせて発育過多な女体に妖しい雰囲気を漂わせる由里子の、まとわりつくようなネットリした視線に優はドギマギして、あわてて目をそらした。

「お風呂で洗いっこした仲じゃない…」
由貴と優の間に座った由里子は逃げようとする優にしなだれかかって、ナマ太ももをすりつけていた。
「あっ、だっ、だから、やめろっ」
しっとりした太ももが絡んでくる温かさにエッチな気分が湧き上がってきた。アブナイ雰囲気にあわてた優はそれを打ち消すように大声を上げて、ミニスカから伸びるすらりとしたナマ足を踏みしめて仁王立ちしていた。

「あ…、授業中…、あ…、静かに…、あう…、座って…」
教壇に頼りなく立つ生物教師は精気を抜かれて、いつにも増してか細い声で優を注意したが

優、なにを、やめるんだよっ、…。
やめないでえっ、の間違いじゃないのかっ、…。
ツルペタ属性、愛してるぞっ、おれが、かわいがってやるっ、抱いてやるぞっ、…。
ふざけて声色を作った男子の歓声に久保田の声はかき消されていた。

わたしって、意外と、人気者?…。
肩幅に開いた足にミニスカのスソを揺らしてエロまじりの危うい姿をさらす優は、クラスの注目を浴びて恥ずかしさで思わず両手で顔を覆ったが、声変わりが済んだばかりの男子たちの声に「愛している」というセリフが混じっているのを聞いてまんざらでもなく、隠した顔をニンマリゆるめていた。

変態体育教師の大山に向かって抵抗の意を示して最初に反旗を翻したのが優だと、男子を含めてクラス中が知っていた。大山を追い出した立役者の優はクラスのジャンヌダルクだった。そういう意味で優が自分を人気者だと思ったのはあながち間違いではなかった。

「優ちゃん、座って…」
顔を隠しているので優がいつものオヤジ顔でニヤついているのがわからない由貴は、心細げに立っているように見えて同情して声をかけた。
「あ、うん…」
由貴の声に我に返った優はゆるんだ顔で心配そうな由貴にうなずくと、ストンといすに座った。ミニスカがふわりとして危うくパンチラしそうだったが、すっかり有頂天の優はそんなことは気にしてなかった。それよりもパンティをなでるように通り過ぎた風がひんやりして内マタに座った優は、無意識にミニスカを太ももの間に押し込んで、あごを突き出してニヤニヤしていた。

「優ちゃん、人気者おっ、抱かれちゃう?…」
由里子は優に向けられた男子の歓声にヤキモチを焼くわけでもなく、冷やかし気味にお気軽な笑顔を見せていた。
「だからっ、もう…、あんたはっ…」
間髪入れずにいつものタイミングでツッコミをいれる優だったが、ニヤけた顔ではいまいち迫力に欠けていた。

「うきゃっ…」
優の心境が今ひとつわかってない由貴は二人のやりとりを黙って見ていたが、マナーモードにしていた携帯が胸ポケットでバイブして、思わず声が出てしまった。
「由貴ちゃんたら…」
胸を押さえて赤くなる由貴に、まだまだ上機嫌の優がいつものオヤジ顔で冷やかしていた。

「ゴメンね、変な声出して…、もしもし…」
机に顔を伏せた由貴はケータイに耳をあてると
「(ご主人様だあ)…」
聞こえてくるタダシの声にうれしくてカワイイ笑顔を輝かせた。

「屋上で待ってるから、昼休みおまえひとりで、すぐに来いよ、遅れたらお仕置きだからな」

それだけ言ってケータイは切れた。
うううっ、うれしいよおっ…、お昼は、ご主人様と、ふたりだけだよおっ、…。
3時間目の電話で昼に来ると言っていたタダシだったが、二人きりという状況にデートに誘われた気分でうれしくてしょうがない由貴は、由里子や由貴にニコニコと笑顔をふりまいていた。

「由貴ちゃん、うれしそう…」
わかってない由里子は由貴のまぶしい笑顔になかば惚けた顔で見ていたが
「由貴ちゃん…」
由貴の喜びようにケータイの相手がすぐにわかった優は、ヤキモチ混じりの横目で由貴を眺めてた。

「あ、うん…」
そうか、優ちゃんと、一緒にお昼出来ないんだ…、ごめんね、優ちゃん、…。
今日は優と一緒にお弁当が食べられないことに少し申し訳なく思った由貴は、カワイイ笑顔に少しかげりをさしたが、それでも気分はタダシとのお弁当にウキウキしていた。

女子校生由貴(294) につづく
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