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== 夏日 Ver.A ==

夏日 Ver.A (2)アルバム

ろま中男3 作品リスト
夏日 Ver.A 目次

夏日 Ver.A (2)アルバム

雨に湿った夏服のセーラー服を着たままの郁子は、テキストを見つめながら、
早く、質問考えなきゃ、…。
と焦っていたが、のぞき込む雅之の鼻息がナマ肌の腕をくすぐるのに、心が泡立つのを感じていた。

「どこが、わかんない?」
すぐ横でつぶやく雅之に急かされた気がして、よけいに焦った郁子は
「ここだった、…いたっ」
テキストの箇所を指さして、雅之に振り向くとおでこをぶつけてしまった。目と目があってつかの間見つめ合ったふたりだったが、
「…ごめん」
郁子は謝ってあわてて離れた。恥ずかしそうにうつむいた郁子は、
きっと、赤い顔してる、…。
そう意識すると、よけいに顔が上げられなかった。

まただ、…。
雅之は郁子の落ち着かない様子を眺めていた。最近の郁子はなんだかそわそわして、明るく振る舞っているが、いつも別のことを考えているようにみえる。

雅之はお互いにスキだからだろうと何となく思っていた。告白してお互いの気持ちを確かめられれば、どんなにいいだろうと考えるが、もし告白してそれが独りよがりな妄想だったとしたら、そう思うといつも尻込みしてしまう。

「ここは、こうだろ、…」
ぼんやりした想いを振り払った雅之は、テキストをのぞき込んで解き方を説明し始めた。おずおずと顔を上げた郁子は、目の前の日に焼けたたくましい腕を見ていた。
「…、わかったか?」
顔を向けた雅之に、視線をあげた郁子は
「…あっ、なるほどねっ、さすが雅之」
説明が全く頭に入ってなかったが、はにかんだ愛想笑いを浮かべていた。

「…ホントにわかったのか?」
怪訝そうな視線を向ける雅之に、あわてて目をそらした郁子は
「…、雨、なかなか止まないねっ、そうだっ、中学のアルバム見る?」
そういってくるっとイスを回して雅之に背を向けると立ち上がった。勢いよく立ち上がった郁子は、セーラー服のミニスカがまくれ上がってパンチラしたのに気づかずに、本棚からアルバムを取りだした。

「!…」
突然視界に入ってきた太ももの上の丸いお尻とそれを包む白いパンティが目に焼き付いて、雅之は硬直していた。本棚を探す郁子はお尻突きだしてミニスカを揺らしていた。やっと息をするのを思いだした雅之は、ゆっくりと息を吐き出してパンチラしそうな後ろ姿をドキドキして見ていた。
「…、どうかした?」
アルバムでごまかすことが出来て、安心した笑顔を見せる郁子は、真顔の雅之が身動きしないでいるのに声をかけた。
「…、いや、なんでもない」
白いパンティが頭にちらついて、まともに郁子の顔が見られない雅之は、ふくらみを増した股間を意識しないように、郁子がナマ足の上に広げたアルバムに目を落とした。

「…これ、私、まだ子供っぽいよね」
生真面目な表情の個人写真を指さした郁子は
今は、大人っぽくなったのかな?、…。
視線を下げてふくらんだセーラー服の胸を見た。
何考えてるのっ、…。
郁子はあわてて視線を上げると雅之の顔を見た。雅之の目はアルバムの下のナマ足を見ている気がした。ドキッとした郁子はアルバムをのせてやや広げた太ももをぴったり閉じると、アルバムが床に落ちた。

「…あっ、ごめんっ」
焦ってアルバムを拾い上げようとした郁子は、体勢を崩して雅之の足に抱きついていた。ヒザが当たった胸は押しつぶされてブラから溢れそうになっていた。郁子の目の前に雅之のふくらんだ股間があって、それに気づいた郁子はしばらく目をそらせなかった。
「…だいじょうぶか」
雅之はヒザに押しつけられた柔らかい感触に股間がムズムズするのを感じながら、半袖の二の腕をつかんで郁子を立たせた。指が食い込む柔肌の感触が生々しかった。

「ありがとっ」
立ち上がって雅之の手を振り払うように後ろを向いた郁子は、ドキドキして恥ずかしくて雅之の顔が見られなかった。後ろを向いた拍子にミニスカが花びらのように広がってパンチラし、雅之にそれをしっかり見られていたが、全く気づいてなかった。

夏日 Ver.A (3) につづく
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