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== 初詣 ==

初詣 (2)人混みの痴漢

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初詣 目次

初詣 (2)人混みの痴漢

「ちがうよ、バカ…、あ、や…、だ…、助けて…、ち…、痴漢…、いる…」
かすかに震える女体を耕二に押しつけた典子は、この人混みに痴漢がいると勘違いしていた。触れるほど唇を耳に近づけた典子は、消え入りそうな声で耕二に助けを求めていた。

「…なにい、けしからんなっ…、それで、いま、どんな感じだ」
お尻をまさぐる手が自分だと気づかない典子に、笑い出しそうなのをこらえた耕二はいたずらっ気を出してひそひそ声で応えると、パンティのマタ布をめくって中に手を入れた。

「あ…、あの…、いま…、その…」
直接菊門をイジられた典子はブルブル震えると、尻タブを緊張させて耕二の指を挟み込んでいた。
「…、どうしたんだ、大丈夫か」
耳タブをくすぐる柔らかい唇にスケベ心を刺激された耕二は、サディステックな興奮をふくらませて菊門に指先を侵入させようとしていた。

「やだ…、助けて…、耕二…」
括約筋を刺激する指先に、背筋が氷るようなおぞましさを感じた典子は、ぶるぶる震えながら耕二にしがみついていたが、亀裂からイヤらしい汁を垂らしてピンクの花びらを潤ませていた。
「…でも、この混雑じゃ、誰だか、わからんぞ」
おびえた表情に色っぽさを漂わせはじめた典子に、ますます調子に乗った耕二はゆるみそうな顔を引き締めて、もっともらしいことを言いながら指先をワレメの奥に侵入させた。

「あ、だめ…、やだ…、あそこ…、触って…」
恥ずかしい部分で動き回るおぞましい痴漢の指先におびえた典子は、しかし下半身を熱くしてイヤらしい汁を垂れ流していた。
「…とりあえず、もっと、こっち来い」
典子をかばうフリをして引っ張り寄せ、伸ばしきった手に余裕ができた耕二は、指先を濡れた泉の先に進めた。

「あ、やっ、だっ、くうっ…」
スジから顔を出した白い突起をイジられた典子は、ビクッと震えると甘い吐息を漏らして耕二の首筋に吹きかけていた。
「…まだ、してんのか…、ゆるせんな」
まじめぶった口調でささやく耕二は、しかし恥ずかしい部分の刺激にもだえる典子に昂奮して、指先の愛撫を激しくして、火照った女体を煽り続けた。

「あ、くっ、ううっ…、ひっ、あっ、ああっ…」
感じる部分をイジられてイヤらしい声が漏れそうなのを懸命に堪えていた典子だったが、除夜の鐘がすぐ近くで響くと、火照った女体を緊張させて小さく悲鳴を上げ、イッてしまった。
「…、出よう」
グッタリして寄りかかってくる典子に、調子に乗りすぎたと反省した耕二は典子を抱えて行列から抜け出した。

「ゴメンね…、耕二…」
人混みから抜け出して石段に腰掛けた典子が、申し訳なさそうにつぶやいた。
「え、何が…」
度の過ぎた悪ふざけをちょっと反省していた耕二は、泣き出しそうな典子にギョッとした。
「…、わたし…、痴漢されて…、イッちゃったあっ」
目をウルウルさせて見つめる典子に耕二はドキッとした。いきなり抱きついてきて泣き声混じりにつぶやく典子を、どうしようもなくいとおしく感じた耕二は、典子の手をつかむとずんずん歩き出した。

「きゃっ…、耕二、どこ行くの…」
強引に引っ張る耕二に足がもつれて乱れたミニスカのスソを押さえる典子は、ワケが分からず泣くのも忘れて懸命についていった。
「…まで、急いで」
タクシーを見つけて典子を押しこんだ耕二は、典子を抱き寄せて行き先を告げた。

「ねえ、どこ行くの?…」
シートにまだ絶頂の余韻に火照る女体を沈ませた典子は少し落ち着いて、鼻息を荒くする耕二の横顔を不安げに見つめた。
「…いいから、黙ってろ」
前を向いたまま強い口調でつぶやく耕二に典子はだまったが、肩に食い込む強いグリップに女体の芯に燃え残った欲望の炎がまた燃え上がるのを感じて、湿った股間をモジモジとすりあわせながら耕二に抱きついていた。

「ついたぞ、おりろ」
1メーターの料金表示に、漱石を出しておつりをチップにした耕二はさっさとタクシーを降りた。
「…まあ、ステキ、お城みたい…、って、ラブホじゃん」
タクシーを降りてブルッと震えた典子は、シンデレラ城のような尖塔を見上げてノリツッコミしていた。

「…不満か」
典子の手をつかんで歩き出した耕二が背中を向けたままつぶやくと
「別に…」
歩くたびに股間がヌルヌルするのを意識した典子は、わざと素っ気なく応えたがエッチな気分が昂ぶって女体が熱くなって頬を染めていた。

初詣 (3) につづく
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初詣 (1)大晦日の夜

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初詣 (1)大晦日の夜

「うわあっ、すごいね、これどこまで続いてんの…」
本殿をはるか彼方に見る参道で人混みに揉まれる典子が一人言のように、お賽銭箱に続く人並みを眺めていた。
「…、だから、いっただろ、昼間に来た方がいいって、コレ、年が明けるまで動かないぞ」
典子のセリフに耕二はそれ見たことかと言わんばかりに、出掛けるときと同じセリフを口にしていた。
「いいじゃん、こうして待ってるウチに、新年の気分が盛り上がるんだから」
出がけに言い合いしたことをまた蒸し返す耕二に、ちょっとむっとした典子はけんか腰で耕二をにらんだ。

「ああ、わかったよ…、こうして寒空の下、立ってりゃいいんですね」
口では典子に勝てないと分かっている耕二はあっさり引き下がった。
「そうよ、こうして心を落ち着けて、過ぎ去っていく年を見送って、新しい年を迎えるのよ…」
ため息をついた耕二に勝ち誇ったように笑った典子は、なんだかもっともらしいことを言って胸を張っていた。

「だったら、お正月らしく、晴れ着でも着たらどうですか…」
耕二は呆れたようにフェイクファーのボアがついたジャケットに、ミニスカとロングブーツの典子を眺めていた。
「なによ、だったら耕二が着付けしてくれるの、だいたい耕二が急に予定変更するから、美容院の予約取れなかったのよ」
カワイイ鼻の穴をふくらませてにらむ典子に、耕二はよけいなことを言ったと後悔した。

年末はふたりで旅行に行くつもりだった。しかしこの不況でアテにしていたボーナスが雀の涙になったせいで、急遽予定をキャンセルしたのだった。旅行を楽しみにしていた典子に耕二はギリギリまで言い出すことができず、結局旅行の取りやめを告白したのは予定前日だった。

「ああっ、オレが全部悪いんです…、ホント甲斐性無しの彼氏で、ごめんなさいね…」
全部不況が悪いんだ、それにオレよりもっと悲惨な人はたくさんいるんだぞ、と言いたかったが、どうせ言い負かされるだけなので、耕二はぞんざいに謝っていた。
「…、私みたいなカワイイ彼女と一緒に新年迎えられるのよ、それだけで耕二は幸せ者よ」
典子も旅行を突然キャンセルされて、言いたいことは山ほどあったが、キャンセルの理由は薄々見当がついていたので、そのことには触れなかった。

「そうですね、典子さんみたいなカワイイ女の子と一緒に新年を迎えられる私は、世界一の幸せ者です」
またため息をついた耕二は、あきらめたようにつぶやいた。
「そうでしょ…、こうしてれば暖かいし…」
耕二の顔を見上げた典子は、元気づけるように明るい笑顔を見せると耕二に抱きついた。

「やめろよ…、こんなトコでサカるなよ、恥ずかしいだろ…」
厚めのジャケットの上からでも分かる豊満な乳房を押しつけられた耕二は、ムラムラともよおして照れ隠しにつぶやいた。
「なによ…、ふ~ん、照れちゃって…、耕二クン、カワイイね」
耕二のセリフにまたけんか腰の口調になった典子だったが、股間の状態を察知すると生意気な笑顔で見上げて、グリグリと胸を押しつけてきた。

「…」
年末忙しかったせいで、しばらく禁欲生活を送ってきた耕二は久しぶりに感じる典子の柔らかい女体に、スケベな劣情を昂ぶらせて、典子のミニスカに手を忍ばせた。
「…、あっ、…、ねえ、耕二…」
ミニスカに手を入れられた典子は、ビクッと震えるとおびえた表情で耕二を見上げた。

「何?…」
この寒いのにパンストをはかない典子のお尻をまさぐりながら、耕二はしらばっくれて応えた。
「…、あのね…、あ、あんっ…、耕二…、助けて…」
パンティの上から無遠慮にお尻をまさぐる手におびえて震える典子は、つま先立ちになって耕二の耳に小さな声でささやいた。

「だから、なんだよ…、そうか、オシッコしたくなったな」
耳をくすぐる吐息に、ますます劣情を昂ぶらせた耕二は尻タブの間に手を食い込ませると、菊門のあたりを指でグリグリしていた。

初詣 (2) につづく
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