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== 少女真希 ==

少女真希 (52) ファーストキス

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少女真希 (52) ファーストキス

ラブホテルに連れ込まれて勢いで全裸になった省吾だったが、妄想ばかりが頭の中を駆け巡ってどうしていいかわからずに緊張していた。

「…こんにちは、省吾の息子さん、メグで?す」
メグはわざと陽気にそう言うと、色っぽい唇の間から舌を出して省吾の息子の先端を優しく舐めた。
「…、あっ」
省吾はいきなり息子の先端に柔らかいねっとりした舌の感触を感じて、思わずうなっていた。

「…あっ、ゴメン、いきなりだったわね」
そう言って息子の愛撫を中断して立ち上がった。省吾の目の前に妖艶な美人の笑顔があった。省吾は美人の目が見つめるのに、びっくりしたように目を大きく開いて見つめ返していた。
「キスは、…、でしょ」
メグは省吾に抱きついて耳元でそうささやくと、省吾の顔をのぞき込むようにして、意味ありげに笑った。

「…」
キスは、してくれなきゃ、…。
省吾はその笑顔にタクシーの中でメグが言った言葉を思い出した。数センチ先で見つめるメグの顔に省吾はドキドキして顔が熱くなった。

省吾はキスの経験さえなかった。これから初キスを経験するのかと思うと、緊張して足がガクガク震えてきた。

省吾は足が震えている自分が情けなくて、
「メグッ!、キスするぞっ!」
おもわず大声を出していた。

省吾の声の大きさにびっくりしたメグだったが、省吾の足が震えているのを見て優しく笑うと
「…キスして、省吾」
優しくささやいて目を閉じて省吾のキスを待った。

省吾はなけなしの勇気を奮ってメグのむき出しの肩を両手でつかんだ。目を閉じた色っぽいメグの顔に気後れしそうになったが、覚悟を決めてゆっくりと顔を近づけていた。

唇が触れた瞬間、省吾は自分の唇が震えていることに気づいた。恥ずかしくて頭が、かー、となったが、
ここで引き下がったら男じゃない、…。
勇気を振り絞って唇を重ねた。

しばらくふたりはそのままの姿勢でいたが、
「…、はっ…、はー、はー」
省吾はメグから離れてヒザに手をついてうなだれると大きく息をしていた。省吾はキスしている間ずっと息を止めていたが、とうとう苦しくなって唇を離した。

オレ、かっこ悪い、…。
落ち込んだ省吾は顔を上げられなかった。

メグは静かに省吾を見守っていた。激しかった息が落ち着いた頃
「…、ステキ、だったわ、…省吾」
そう言ったメグが、うれしそうに笑っていた。

優しい声に顔を上げた省吾は、メグの笑顔に吸い込まれるように無表情に見つめていた。さっきまで下手な冗談を言って笑っていた笑顔とは全然違った。クールな美人だと思っていたメグの頬に、かすかに赤みが差していた。

メグが冗談めかしたことを言って笑っていたら、省吾はきっと立ち直れなかっただろう。しかしメグの笑顔が本当にうれしそうに見えたので省吾も自然に笑顔になった。

しばらく笑顔で見つめ合っていたふたりだったが
「…、お風呂、…入ろうか」
メグが目を伏せてはにかむような笑顔で言った。省吾は少女のような笑顔だと思った。

キャミを脱ごうとしてメグは、
「…恥ずかしいから、あっち向いてて」
照れたように笑った。メグからさっきまでの淫乱なセクシーな女性のイメージが消えて、
まるで同級生の女の子のようだ、…。
省吾はあっけにとられて見ていた。

「…」
いつまでもメグをみている省吾に笑っていたメグの顔がちょっと怒ったようにしてにらむので、省吾はあわてて後ろを向いた。衣擦れの音が聞こえてきて省吾はドキドキしたが、息子はエッチな期待にピクピクと震えていた。

キャミを脱いで全裸になったメグは、こっそりと省吾の後ろを通ってバスルームに入った。バスタオルをまいてから、
「…いいわよ」
バスルームから顔だけ出して笑顔で省吾を誘っていた。

省吾は急にかわいくなったメグと一緒にお風呂にはいることを妄想して、息子をさらに元気にして自然に顔をニヤケさせていた。

少女真希 (53)につづく
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