2ntブログ

== 未亡人涼香 ==

未亡人涼香 (8)お隣の奥さん

ろま中男3 作品リスト ← 初めての方はこちらをご覧下さい。
未亡人涼香 目次

未亡人涼香 (8)お隣の奥さん

「へ?…、義姉(ねえ)さん、いまさら、何言ってんの」
ダメって…、もう、入れてんじゃん…。
挿入までしていながら土壇場になって尻込みにする自分の顔をした涼香に、その涼香の美人顔を半ベソにしていた健司は不機嫌そうなソプラノの声で責めていた。

「うっ…、ごめんなさい、でも、やっぱりダメっ」
だって、健司さんは、真一さんの弟なのよ…。
魂の入れ替えに動転して忘れていた最愛の夫を無くした悲しみが、今は夫の弟のカラダに乗り移った未亡人の心をしぼませていた。
「…、義姉(ねえ)さん…」
なんなんだよ…、コレだから女は…。
情けない声を漏らすオカマのような自分の顔にますます不機嫌になった健司は、先っちょを挿入してのしかかるやせマッチョなカラダの重みが鬱陶しくなってきて、ヒステリックな甲高い声で涼香をなじった。

「ホントに、ごめんなさいっ」
ううっ…、もう、だめっ…。
自分の顔した義弟の厳しい声に耐えきれなくなった涼香は、健司から離れて脱ぎ散らかした服を慌てて羽織ると、逃げるように出て行った。
「あっ、義姉(ねえ)さんっ」
オレのカラダで、どこ行くんだよっ…、えっ、なんだ、これっ、ぐっ、があっ…。
自分のカラダで出て行ってしまった涼香を追いかけようとした健司は、はだけた服を直そうとしたが慣れないブラジャーのホックがうまくかけられず、背中に回した手を痙攣させていた。


「健司君、どうしたの?…」
逃げ出した涼香は家から出たものの、どこに行く当てもなく所在なげにしていると隣家から声がした。

中田麗奈は涼香より二つ年上だったが、結婚したのは涼香とほぼ同時期でこの分譲住宅にも同じ頃に引っ越してきてお隣同士になった。以来のつきあいであり、子供も同じ頃に生まれて何かと涼香と一緒のことが多かった。

その涼香と親しくしているお隣の若妻は、預かっていた絢香を1時間ほど前に引き取りに来た健司が常夜灯の下でしおれて佇んでいる様子を偶然見て、持ち前の母性本能的な優しさで声をかけずにいられなかった。

「あ…」
麗奈さん…、あっ、そうか、今は健司さんだった…。
お隣さんとして仲良くさせて貰っている奥さんの声にホッとした表情を見せた涼香だったが、麗奈は健司に声をかけたのだと今の状況を改めて自覚した。
「どうしたの、上がらない?」
麗奈はもちろん涼香の魂と入れ替わっているコトなど知らないので、あくまでも健司であると思って声をかけた。遅い時間にしかも夫の不在時に若い男を家に上げるのに躊躇しないでもなかったが、真一の件も気になっていたし、いつも元気な健司の寂しそうな横顔に声をかけずにいられなかった。

「…、じゃあ、すいません…」
麗奈さん…、やさしい…。
いつもおつきあいさせて貰っている気安さもあって、心細さで押し潰されそうになっていた涼香はついうなずいていた。涼香は自分が今は健司だと言い聞かせながら、若い男が人妻の家に上がり込む不躾な振るまいを意識してなかった。

未亡人涼香 (9)につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。(別ウインドウが開きます)
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へにほんブログ村 1日1クリックご協力をお願いします。(別ウインドウが開きます)
関連記事

┃ テーマ:自作長編官能恋愛小説 ━ ジャンル:アダルト

┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 20:02:33 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/3584-aded19cf
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next