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短編 エースパイロットサヤカ 目次短編 (182)エースパイロットサヤカ(8)調子のいい整備兵
「目が覚めたか」
サヤカが目を覚ますとそこは基地内の自室だった。兵士たちはカマボコ兵舎に詰め込まれているが、佐官のサヤカは個室が与えられている。
「じゃあな」
サヤカを快感地獄に叩き込んで快感の絶頂にイカせた薄汚れたコートの男は、感じすぎて失神したサヤカが無事目を覚ましたのを確認して出て行こうとした。
「あ…、まって」
えっ、いっちゃうの…。
ベッドからカラダ起こしたサヤカは未練など全くなさそうなコートの背中を潤んだ眼で見つめ、思わず声をかけていた。
「…、なんだ」
男は苦み走った顔で振り返ると、ヤブニラミするようにサヤカを見た。
「また、逢える?」
くやしいけど…、また、逢いたい…。
自分に全く興味がなさそうな醒めた視線に、美人トップエースはプライドをチリチリされていたが、今夜限りになるかと思うと引き留めずにはいられなかった。
「ん…、ここに連絡してくれ」
放置プレイされるような悔しさや恋に焦がれる少女のような高揚感の混じったサヤカの表情を、一瞥した男はカードを渡すと部屋を出て行った。
小さな紙片にはフォンナンバーだけが書かれており、男の名前はわからなかった。
「…、寝よう」
…、そっけない男…。
正体不明の男に消えない刻印をされた女体の奥をうずかせたサヤカは、まだ起床まで時間があるのを時計で確認すると、男のカードを握り締めてまた眠りに落ちた。
男とのセックスの相性が良かったのか、その日のサヤカは絶好調で1日に8機を撃墜する新記録を作った。しかしその輝かしい戦果以上に例の副作用は若い女体を苦しめることになった。
基地に帰投したサヤカは女体に濃縮された性欲で発狂しそうな荒い息にまみれ、コクピットから這い出すので精一杯だった。
「少佐殿」
狂いそうな性欲の高まりで股間をびっしょり濡らして肩で息をするサヤカに、誰かが後ろから声をかける。
「…、誰だ?」
ああ…、おかしくなる…。
妖しい眼光のサヤカがけだるそうに振り返ると、やせっぽちなメガネ君がニコニコしていた。
「サキト・イトウ整備一等兵であります」
誰何するサヤカにイトウ整備兵は直立不動の姿勢を取って敬礼した。
「…、来い」
コイツで…、いい…。
官能的な女体に充満した性衝動が破裂しそうで苦しそうに息継ぎするサヤカは、えり好みする余裕などなく、イトウをハンガーに設置した自室に呼んだ。
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