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みなしごルリイ パパと呼ばないで (5)中年紳士の告白

ろま中男3 作品リスト
みなしごルリイ パパと呼ばないで 目次

みなしごルリイ パパと呼ばないで (5)中年紳士の告白

「ああ…、きもち、いいよ…」
一生懸命にスポンジで背中をこするルリイに、豪徳寺はうれしそうに目を潤ませて大きな溜息を漏らした。

「そう…、じゃあ、こっちは…、どうかな…」
オジサン、うれしそう…、えへへっ…、もう、おっきになったかな…。
中年紳士が大きなカラダを震わせて感動する様子に、いい気分のルリイは前に手を回して立派な体躯に比例する大きさのソレに触った。

「えっ」
突然ナニを触られた中年紳士はビックリして振り返った。
「きゃっ」
手を伸ばして前のめりになっていたエンコー美少女は、大きな乳房を押しつけて寄りかかった背中をかわされた形になり、体勢を崩してすっ転んだ。

「あ…」
やあんっ、たくましい腕…、私、抱かれてる…、このままエッチする?…、いいよ…。
中年紳士は飛び込んできた若い女体をしっかり受け止めていた。息がかかるほど至近で見つめられたルリイは、このまま本番に突入してもいい、と内マタに合わせたナマ脚にキュッと力を入れ、恥じらいながら笑うとゆっくり目を閉じた。

「…、瑠美い…」
ルリイが目を閉じてキスされるのを待っていると、頬に水滴が落ちて悲痛な響きがこもった声がした。
「へ?…、瑠美って、お母さんの、名前?…」
あれ?…、また、泣いている…。
たくましい腕にぎゅっと抱かれたルリイが目を開けると、豪徳寺はポロポロ涙を流して号泣していた。

瑠美は死んだ母の名前だった。ルリイの名前を知っていた豪徳寺には恐怖を感じたが、母の名前を口にして男泣きする豪徳寺はなんだかかわいそうに見えた。

「そうだ…、ルリイは瑠美の、子だ…」
中年紳士は涙のあふれる目で見つめて、状況が飲み込めないルリイの問いかけに応える。
「そして…、私の子、なんだ…、ルリイは瑠美に、そっくりだ…」
こみ上げる想いを吐露して年甲斐もなく泣きまくる中年は、スベスベした若い女体をキツク抱きしめてルリイの頬を涙で濡らしていた。

「…、く…、苦しいよ…」
わたしの、こ?…、やっ、くるしい、つぶれちゃう…。
中年に頬ずりされるエンコー美少女は骨がきしむほど抱きしめられていた。抱きついてすすり泣く中年を懸命に押しやったルリイは、がっしりした腕をなんとか振り払った。

「あ、ああ…、ごめん、興奮して、つい…」
たくましいカラダからなんとか逃げ出し、シレッとした目で見つめるルリイに、我に返った中年紳士は顔を伏せて涙を拭くと、若い裸体をまぶしそうに見つめて力なく笑った。

「わたしのこ?」
わたしのこ?…、どういうこと?…。
涙に濡れた中年の目を見下ろすルリイはカラダを両手で隠しながら、まだ理解出来ずに聞き返す。

「…、ルリイは、瑠美と私の間に出来た、子供なんだ」
ようやく落ち着きを取り戻した中年紳士は恥じらうルリイに合わせるようにさりげなく股間を隠すと、不安げに見つめる美少女をジッと見つめながら応えた。

「お母さんと…、お父さんって、こと?…」
ホントに…、騙されてるの?…。
素っ裸のまま真剣な顔で見つめる中年紳士をルリイはまだ不安げに見下ろしていた。

「出よう…、こんなカッコじゃ、まともに話が出来ない」
怯えた表情を見せるルリイから目をそらした豪徳寺は、浴室を出るとバスローブを羽織ってリビングに戻っていった。

あの人が、お父さん?…、お金持ちで優しいお父さん?…、そんな夢みたいなことって…。
母を亡くしてから理想の父親を夢見ていたルリイは、父親だという想像以上に立派な紳士にまだ半信半疑だった。カラダを流して浴室から出たルリイは、若々しい素肌を滑る水滴を拭き取りながら、金持ち紳士の真意を探っていた。

みなしごルリイ パパと呼ばないで (6)につづく
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