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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (22) 薬局で

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女子校生由貴 (22) 薬局で

きっと、そう、…。
由貴はさっきの推理が間違いだったと思っている。もともと正直で素直な由貴は、タダシを卑劣な痴漢扱いした自分を責めた。

このひとは自分のブリーフを差し出して、助けてくれた恩人、…。

今日学校でタダシが由貴にしたことを想えば、普通あり得ない考えだが、こんな考えが浮かぶぐらい素直でお人好しな由貴だった。薬局の前でタダシは止まった。由貴も自転車を止めた。

「浣腸買ってこい。イチジク浣腸下さい、っていうんだぞ。」

「ええっ、なあに?、でもお、…」
浣腸など使ったことのない由貴は何に使うのか疑問に思ったが、タダシを痴漢扱いしたことに負い目に感じていたので由貴は素直にタダシの言葉に従った。

タダシはさっきまで由貴のナマ尻が当たっていたサドルを見つめた。サドルが光っているような気がして、指で触ってみると粘り気のある液体が付着している。

自転車をこぎながら、欲情する変態女…。
そんなフレーズがタダシの脳裏に浮かんだ。

由貴は薬局の若い店員に
「イチジク浣腸を…、下さい」
とカワイイ声をかけた。その顔には愛くるしい笑顔さえ浮かんでいた。

「…、!」
店員はアイドルのような美少女の口から、イチジク浣腸ください、という言葉が飛び出したことに一瞬とまどったが、すぐに淫靡な妄想に囚われた。そんな考えが顔に出ないようにこらえながら、イチジク浣腸12個入り一箱をすました顔でこの美少女の前に置いた。

「…円です。」
「はいっ、…」
由貴は財布からお金を取り出すと店員に渡した。
「…円お返しです。」
店員はおつりとイチジク浣腸12個入り一箱を店の紙袋に入れて渡した。

「えへっ、…」
由貴はニッコリ笑って受け取った。この店員はサービスとしてあるものを紙袋に入れていた。今日のこの店員のおかずは決まった。

「はいっ、…、買ってきましたあ」
由貴は紙袋をタダシに渡した。タダシはそれを当たり前のように受け取ると、中を確認した。
「…!」
タダシは店員の入れたサービスに気がついて取り出してみた。いまタダシが手に持っているものは、由貴も覚えがない。
「…?」
由貴はビタミン剤かなにかをサービスにくれたのだろう程度に考えていた。

「濡れてるぞ」
タダシは言った。
「えっ、…、何のことお?」
と由貴はタダシを観た。タダシは由貴の自転車のサドルを指している。
「あっ、やだあ、はずかしっ、…」
由貴はサドルを観てその意味を理解した。とたんに由貴は真っ赤になっていた。

タダシはしばらく効能書きを読んでいたが、一瞬ニヤッと笑いを浮かべた。ほんの一瞬のことで、その淫靡な笑顔に由貴は気付かなかった。
「行くぞ。」
またタダシは先に走っていくので、由貴はそれに従って自転車をこいでいく。このときタダシの頭の中にはスケベなたくらみが渦巻いていた。

女子校生由貴 (23) につづく
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