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== 義姉さんと孝雄 ==

義姉さんと孝雄 (39)コスプレ人気ナンバーワンは?

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義姉さんと孝雄 (39)コスプレ人気ナンバーワンは?

「じゃあ君、ちょっと来て、お二人も話を聞かせてもらえますか?」
帰ってしまった美人上司を半ば諦めた表情で見送った山田は、暴漢と孝雄と伊織に事情聴取を申し出た。

「孝雄さんの治療させてもらって、いいいですか」
地面にへたり込んだままの孝雄に心配そうに寄り添っていた伊織が、腫れた顔と刑事のイケメン顔を交互に見た。
「ああ、そうですね、ちょうど病院だし、まず治療ですね、あれ、涼子さん、戻ってきたんですか?」
伊織のもっともな言い分に曖昧に笑った山田は、高音のエグゾーストノートに惚けた顔を向けた。戻ってきた涼子は伊織のバイクの横にバイクを停めた。なぜかライダースーツからチアガール衣装に着替えた美人刑事は不機嫌そうだった。
「しょうがないでしょ、『何のために出てきたんだ、エロが全然足りんっ』って、作者に怒られちゃって…」
女子高生が着そうな衣装に着替えさせられた痛々しい格好が痛く不満そうで、絶対に逆らえない運命を呪っていまいましそうにつぶやいた。大きすぎる胸でアメリカの大学名をきつく張り詰めたチア衣装の涼子は、ムチムチした太ももが丸見えのミニスカのスソをチラチラまくって、履いているはずのアンスコを履いてない臀部にイケメン刑事の視線を誘っていた。
「あ、なるほどっ、作者に『何年も出番がなくて、蜘蛛の巣どころか膜が再生してんじゃないかっ、しっかりヤラれてこい』とか、発破かけられたんじゃないですかっ」
一瞬にして事情を理解した山田は大喜びだった。風俗嬢のような美人刑事のコスプレ姿をいやらしい目で視姦するアイドル顔刑事はほとばしる性的興奮を恥ずかしげもなく露わにし、盛大にテントを張るという公然わいせつに問われそうな醜態を晒していた。

「あっ、チャウさん、どうしたんですか」
そこに騒ぎを聞きつけた(実は涼子と同じように作者にエロ担当としての役目を言い含められた)ロリナースマリがやってきて、顔を腫らした孝雄に心配そうに駆け寄った。涼子のチアガールコスプレをチラ見したマリはミニ丈ナースコートからはみ出そうなお尻をプリプリ揺らし、純白ニーハイのナマ太ももを誇示するポーズをとって風俗っぽい美人刑事に若さで対抗していた。
「看護師さん、ちょうどよかった、この人の治療を…」
「マリちゃんっ、どうしてこんなヤツにっ」
都合よくやってきた看護師に山田が孝雄の治療をお願いすると、それまでおとなしくしていたヘタレ暴漢が若い肉体を誇示して科を作るマリにかぶりつきで騒ぎ出した。
「えっ、いやあっ、やだあっ、来ないでっ、助けてえっ」
暴漢の顔を見たマリは悲鳴を上げて孝雄に抱きついた。殴られた顔が痛かったが、それ以上にナースコートの合わせ目に谷間を見せつける二つの柔らかい膨らみに挟まれる幸せに孝雄はだらしなくニヤけていた。

「どうしてわかってくれないんだっ、マリちゃん、だめだよ、騙されてるんだ、コイツは変態だよっ」
マリに抱きつかれた孝雄を見てますます激高した暴漢は、半ベソの目で睨みつけてメチャクチャに手を振り回して暴れたが、山田がしっかり捕まえているのでヘナチョコな拳は虚しく空を切るだけだった。
「やっぱりね、コイツ、ストーカーよ…、このマリって看護師に一方通行の想いを寄せたコイツが、被害者に逆恨みしたってところでしょう」
バラエティ系アイドルが着るようなチグハグな衣装が痛々しい涼子があっさり見破ったように、暴漢は看護師マリをストーカーする変態だった。マリをひと目見ようと待合室に陣取っていた暴漢は、診察室から出てくる孝雄に親しそうに接するマリを見て、妄想じみた勘違いをして暴行に及んだというのが真相だった。
「なるほど、そうですね」
ドヤ顔でねめつける美人刑事のチアガールユニフォームに欲情した視線を絡ませる山田は自慢気な説明は上の空で、アナルにイチモツをぶち込む妄想に浸って幸せそうだった。山田や孝雄はいちおう法に触れない変態だが、暴漢は法執行機関に確保されるべき犯罪的性欲異常者だった。

「治療しながら、聴取するわ」
山田の血走った目に刺激されて何も穿いてない股間の地肌を熱く湿らせる美人刑事は、作者の意向に沿って閉鎖空間でアナルを犯されるための適当な部屋を探した。
「じゃあ、こちらに」
刑事カップルの特殊な性的関係など知る由もない看護師は、コスプレの人気ナンバーワンはナースだと言わんばかりに涼子のチアガール姿に密かに対抗心を燃やしていた。マリは幼児体型の名残を感じる若い女体を妖しく揺らして、蚊帳の外に置かれた伊織と変態様御一行を引き連れて治療室へ先導した。

「あら、茶臼岳さん、また来たの、はっ…」
マリが案内した部屋にはなぜか泌尿器科の女医が、例のムチムチ太ももをゆったり組んだポーズで待っていた。最前と変わらない冷たい視線で孝雄を迎えた美人女医は年の近い涼子のチアガールコスプレを認めると、やはりコスプレ人気ナンバーワンは女医だと言わんばかりに対抗心を燃やして冷たく鋭い眼光を浴びせていた。

義姉さんと孝雄 (40)につづく
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義姉さんと孝雄 (38)美人刑事大活躍?

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義姉さんと孝雄 (38)美人刑事大活躍?

「ひっ、いっ、いてえっ、なにっ?、ひいっ、なんでえっ」
正体不明の暴漢が興奮して繰り出すパンチはなかなかのヘナチョコぶりだったが、孝雄もそれに負けないヘタレだったので、訳がわからないまま一方的に殴られまくって情けない悲鳴を上げていた。

「…、警察よ、やめなさい」
か弱い伊織は手をこまねくしかなくただ見ているだけだったが、突然甲高い爆音を響かせてシルバーのバイクにまたがったナイスバディが現れた。伊織のリッターバイクと同じメーカーのレーサーレプリカは600ccだった。脚線美を翻してさっそうとバイクから降りてヘルメットを取った彼女は、ロングヘアをなびかせて若干やる気無さそうに暴漢を制止した。
「かっ、関係ねえっ、おっ、女はっ、ひっ、引っ込んでろっ」
手を突き出して本物にしか見えないバッチがついた警察手帳を見せていたが、艶めかしい肉体美にピッタリ張り付いたライダースーツ姿の美女はとても警察官に見えなかった。女性と見くびったのか、あるいは警官だとはとても信じられなかったからなのか、暴漢はビビる心理をドモリ声に滲ませて強がっていた。

「涼子さん、待ってくださいよ」
女性警官から遅れること1分後、偶然近くで伊織の110番通報を受けた機動警ら隊の覆面パトに乗った刑事が到着した。顔はアイドル系イケメンだが騒動の渦中にある二人とは比べ物にならない鍛えぬかれた体躯がスーツの上からでもわかった。
「アナタが遅いのよ」
子供の喧嘩のような騒動を興味無さそうに見ていた女刑事は、横に控えた彼を切れ長の横目でチラ見してシレっとした顔で呟いた。
「涼子さんについていけるのはF1レーサーぐらいですよ、あっ、君、その人から離れなさいっ」
イケメン細マッチョ刑事は上司らしい女刑事に情けない泣き言を漏らしたが、メチャクチャに手を振り回して孝雄を打擲する暴漢に気づくと刑事らしい口調で威喝した。
「私、あの手の変態は受け付けないのよ、アナタと同類だし、なんとかして」
ちらっと見ただけで二人の正体をなぜか見ぬいた慧眼の美人刑事は、部下のアイドル顔刑事に丸投げした。

「はあ…、ほら、君、何があったか知らないけど、暴力はやめなさい」
さりげなくディスる女刑事にやる気無さそうに命令されて小さくため息をついたイケメン刑事は、暴れる暴漢を後ろから抱え上げてあっさり確保した。
「へっ、離せ、このっ、コイツ、殺してやるんだっ」
赤ん坊のように持ち上げられて焦った暴漢は、それでもメチャクチャクに手を振り回す様子がむずがる子供のようで滑稽な光景だった。
「それ以上暴れると、殺人未遂で逮捕するわよ」
興奮した暴言の言葉尻をあげつらった女刑事は、なおも暴れる男に鋭い眼光を向けた。
「え…、あ、はい、すいません…」
迫力美人刑事が垣間見せた本気に圧倒された男はとたんに静かになり、イケメン刑事の腕にぶら下がっていた。

「孝雄さん、大丈夫ですか?」
暴漢から開放されて地面にへたり込んだ孝雄に伊織が駆け寄り、腫らした顔を心配そうに覗き込んだ。
「あ、うん…、刑事さん、ありがとうございました」
不安そうな伊織を無視した孝雄は、ライダースーツに官能的な女体美をあわらにする美人刑事に見とれていた。
「…、ホントにありがとうございました、お名前、教えてください」
スケベな目で美人刑事を視姦する孝雄に不満そうな表情を見せた伊織だったが、A型の生真面目な学級員タイプは深々と頭を下げて礼を言った。

「ふっ、名乗るほどの者じゃないわ、でもアナタのバイク、いい趣味ね」
伊織の可愛い顔に表情を緩めた美人刑事は、そばに置かれたバイクが伊織のモノだとなぜか見抜くと同好の士に気のおけない声をかけた。
「『交渉人涼子』231話完結、『交渉人涼子2』休止中、よろしくっ、じゃあ山田、あとは任せたわ」
そして謎のセリフとともに後輩刑事にまた丸投げすると、脚線美で綺麗な弧を描いてYZF600にまたがり、甲高いエグゾーストノートを残して走り去っていた。

義姉さんと孝雄 (39)につづく
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