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== 陰気美少女乃舞子 ==

陰気美少女乃舞子 (76)カットしてカワイイ

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陰気美少女乃舞子 目次

陰気美少女乃舞子 (76)カットしてカワイイ

「カッコイイ感じでよろしかったですね、若様」
借りてきた猫のようにおとなしくなった士宇児はシャンプーを終えてカット席に座っていた。美人顔に完璧営業スマイルが張り付いた麻友実がエロガキの要領を得ないリクエストを再確認した。

「はあ、そんな感じで…」
やっぱ…、こええよ…。
サイボーグのような笑みに底知れない恐怖を感じて怯えるヘタレは、顔を伏せてなるべく見ないようにして応えた。

「…、(あの子、恋人?)」
腰の引けたヘタレチビにチョッカイをやめてシャンプーを終えた麻友実だったが、隣の席に乃舞子が座ると、当てつけるようにシャツが大きく開いた豊満な胸を押しつけながら耳元にささやいた。

「ふひっ、え?…、い、いえ…」
ひひゃあっ…、認めたら、なんか怖いことになりそうだし…。
耳ダブをくすぐる艶めかしい声にマヌケな声を漏らした士宇児は、横に座る貞子ヘアの乃舞子をチラ見して否定した。

「!…」
番犬並みに聴覚が優れた乃舞子にも迫力美人の当てつけに対する応えは聞こえたようで、カットクロスをかぶって官能的なキャミ姿を隠した女体がビクリと震えた。

「うっ…、乃舞子、ポニーテール楽しみだなっ、ねえ、篠田さん」
こっちもかよ…、呪われたくない…。
重苦しい黒髪を垂らしてうなだれる乃舞子から陰々滅々とした重苦しい空気が漂って来て、士宇児はあわててフォローした。

「うっ…、うんっ…」
濡れた髪のスキマからホラーチックな視線を向けた乃舞子がドモリ声で応えたが
「そうですね、彼女は元がいいから、ちゃんとヘアメイクしたらスゴイですよ」
麻友実は耳元にグロスリップが妖しくテカる唇を寄せると、乃舞子の声を遮るように鼻にかかった声でささやいた。

「すいません、まっすぐむいてくださいね」
さらに二つの大きなふくらみで後頭部を挟むと、横を向くヘタレチビの頭に両手を添えて前に向かせた。
「はあ…」
やっぱ、でけえな…。
大きく開いた胸元からあふれそうな乳肌に直接押さえつけられたエロチビは、まんざらでもなさそうでだらしなく顔を緩めた。


「このくらい、切っちゃっていいですよね」
麻友実の一挙手一投足にビクビクする見習い美容師加藤は、顔色をうかがいながらやたらと量の多い黒髪をバッサリいこうとしてハサミを当てた。
「あっ」
黒髪を切られそうになって乃舞子は小さく声を漏らした。
「ひいっ…」
その声に目線を上げて乃舞子の全身が写った鏡を見た加藤は、黒髪のスキマからのぞく禍々しい三白眼と目があってみっともなく腰を抜かした。

「…、加藤君、ちょっと」
氷の微笑がしゃんとしない見習い美容師を見つめて有無を言わせない冷たい声がした。
「若様、ちょっと失礼します」
鏡に向かってニッコリ笑った麻友実はバックヤードに消えた。ガクガク震えながら立ち上がった加藤もへっぴり腰で麻友実について行った。

「イヤなのかよ」
…、往生際、悪いな…。
うつむいて重苦しい黒髪に顔が隠れた乃舞子に、士宇児はあきれたような声をかけた。
「…、だっ、だってっ…、あの子がっ…」
一筋の黒髪を口に咥えた乃舞子が横を向いて恨めしそうに見た。その形相は古い浮世絵に描かれた幽霊そのものだった。

「ひっ…、あっ、あの子?…、あ…」
ひええっ…、へっ?…、人形のことか…、
生気のない目に見つめられて背筋に氷を当てられた気がしたが、「あの子」が双子のような日本人形のことだと気付いた。
「だけど髪の毛もっと軽くしたら、絶対カワイイからっ、そうしろよ、なっ」
また、呪いかけようとしてんじゃ、ねえだろうな…。
どうしてあの人形にこだわるのかわからないが、あんな不気味なモノと決別させるためにも髪を切ってイメチェンするのが乃舞子にとって一番いいと決めつけた士宇児は、押しつけがましい言い方で「カワイイ」を強調していた。

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7月24日発売の101号は飛龍一型(1/120 浜松教導飛行師団)です。7月30日発売の世界の軍艦コレクション8/20号(15号)は重巡青葉です。7月30日発売の自衛隊モデル・コレクション8/27号(11号)は89式装甲戦闘車です。

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陰気美少女乃舞子 (75)貞子VS氷の微笑

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陰気美少女乃舞子 (75)貞子VS氷の微笑

「おおっ、くっ、出るっ」
おひっ、はううっ…、
甘美なサービスであっさり絶頂に上りつめた士宇児は、騎乗位で腰を振る麻友実にナカ出しした。
でっ、出るうっ…。
汗が滲んだ生々しい腰肌を掴んだエロチビは、股間を突き上げて膨らみきった息子を膣ナカでビクビク震わせた。

「…、うふっ、良かったですか?…、ひっ」
直接ナカで射精されても顔色一つ変えない美人美容師は、ゆっくりとカーテンが開くとホラー映画のヒロインのように驚愕した表情で半裸の女体を緊張させた。
「んがっ…」
げっ…、しっ、締まるうっ…。
射精直後のけだるい余韻を楽しんでいた士宇児は半立ち息子を突然きつく締め付けられた痛みで、リクライニングしたイスの上での反り返った。

「おっ、落合っ、くんっ…、やっぱりっ、切るっ、のっ?…」
カーテンをめくって顔を出したのは、濡れた黒髪を顔に張り付けて貞子風恐怖オーラ全開の乃舞子だった。

「ひいいっ」
でっ、でたあっ…。
古井戸からたった今よじ登ってきたようなおどろおどろしい姿だった。乃舞子のこんな姿に慣れていたはずの士宇児も放出直後で気を抜いていたおかげで飛び上がる程驚いた。
「きゃああっ」
スリットが深く入ったタイトミニを腰の上までまくり上げて妖艶な脚線美をさらけ出し、豊満な美乳を惜しげなく放りだした麻友実は、少女のような悲鳴を上げて士宇児にギュッと抱きつく。

「…、ごっ…、ごめんねっ…」
抱き合う二人を濡れ黒髪のスキマから見つめた乃舞子は、悲しそうにうつむくとカーテンを戻して消えた。

「まっ、待てっ…、おいっ、髪切ったら、絶対カワイクなるから、なっ、そうしろよ」
や、やばいっ…、絶対、呪われる…。
素肌剥き出しの背中に禍々しい陰鬱オーラを見た士宇児は、不思議な力を持つ(かもしれない)黒髪美少女に底知れない恐怖を覚えた。
き、機嫌、とっとかないと…。
力を込めて抱きついてくる麻友実を強引に引きはがして半立ち息子をしまうと、追いつめられた切迫した表情でうなだれてしょんぼり立つ乃舞子に髪を切るように勧めた。

「…、で、でも…」
乃舞子は濡れ黒髪のスキマからチラ見すると、真剣な顔で迫ってくる士宇児に恥ずかしそうに下を向いた。
「絶対、カワイイから、なっ、そうだ、ポニーテールにしろよ、昨日、可愛かったぞ、なっ」
あと、一押しだ…。
乃舞子の呪いを恐れる潜在意識がヘタレチビを後押ししていた。素肌剥き出しの肩を両手で掴んだ士宇児は、キスしそうな勢いで濡れ髪が張り付いた美少女顔をのぞき込んだ。

士宇児が乃舞子に髪を切るように勧めたのはちゃんと理由があった。明確に意識していたわけではないが、陰鬱な長い黒髪を切れば怨念めいた恐怖感が消えて普通の女の子になる気がした。

「…、うっ、うんっ…、わかったっ…」
どちらかといえばブサイク寄りな顔に迫られて頬をピンク色に染めた陰鬱美少女は大きくうなずくと、
「うっ…、そっ、そうか」
ひっ…、これっ、て…、大丈夫だろうな…。
濡れ髪を上下に振り回して店内に大量の滴を飛ばした。滴で顔が濡れた士宇児は貞子が数十年浸かっていた古井戸の水のような気がして、怯えてぬぐうと愛想笑いを浮かべた。

「堀北○希風のポニーテール、でよろしいですね?」
いつのまにか後ろに立っていた麻友実が、美人メイク顔に完璧な営業スマイルを貼り付けていた。
「加藤君、よろしく」
着乱れた服を直して出来るオンナ風に戻った麻友実は乃舞子の乱入で機嫌を損ねたようで、整った美人顔に近寄りがたい威厳を漂わせていた。

「ひっ、すっ、すいませんっ」
客の相手もまともに出来ない見習い美容師は、かすかに笑みを浮かべた迫力美人のシベリア寒気団なみに冷たい視線に縮み上がり、
「しゃっ、シャンプーしますから、こちらに」
冷や汗をダラダラ垂らして逃げるように乃舞子をシャンプー台に案内した。

「シャンプー、途中でしたね、若様、こちらへ」
ダメ見習いをにらみつけた麻友実は、キリリとした美人顔で振り返るとニッコリ笑って士宇児にシャンプーの続きを促した。

「は、はい…」
こ、この人…、こええ…。
見習い美容師を萎縮させた氷の微笑が脳裏に焼き付いたヘタレ士宇児は、先刻まで元気いっぱいだった息子をラッキョウ大に縮こまらせ、ナマ本番をしていたリクライニングシートに幇間のように恐縮して腰を下ろした。

陰気美少女乃舞子 (76)につづく
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