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秀香蘭高校美術部 (3)渡り廊下の美少女

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秀香蘭高校美術部 (3)渡り廊下の美少女

崇雄が学園の内部事情をおおまかに理解して、女子の制服が夏服の白セーラーに変わった頃だった。

変わらず自虐的に寂しい高校生活を送っていた崇雄は、会話のない1日が終わってひっそり帰ろうとした。その日は真夏日に気温が上がって不快指数が今年一番だったので、午後の廊下はジトジトした暑苦しい空気が漂っていた。

下駄箱で靴を履き替えようとしゃがんだ時、ふいに廊下の窓の外の景色が目に入った。あまり使われてない旧校舎に向かう渡り廊下に純白セーラーの生徒がいた。

黒髪をなびかせて歩く彼女の周りだけ涼し気な空気が漂って見えた。ゆっくり歩いているだけなのに妙に扇情的だ。15歳の少年は雷に打たれたように固まり、黒髪美少女の魅力に心を鷲掴みにされた。顔が赤く染まって全身は熱く震え、股間は勃起していた。

崇雄は下駄箱の出口と反対側にある渡り廊下に飛び出ると、純白セーラーの後ろ姿に追いついた。こんなに気持ちが揺さぶられたのは入学してから初めてだ。いや人生初かもしれない。ツヤツヤした黒髪が揺れる様子にうっとりしたが、すぐに純白ミニスカが揺れるヒップに目が釘付けになった。薄くて柔らかい生地はお尻を包み込んで、そのきれいな形をそれとなくほのめかしていた。

間隔が5メートルほどに詰まると、なんとも言えないいい匂いが漂ってきて呼吸が苦しい。モデル歩きとも違う揺れる柳のようなたおやかなステップと脳みそをしびれさせる甘美な匂いに、若い性欲が沸騰する熱い肉体は生暖かい空気に包まれる。

理解不能な若い本能の昂ぶりにそわそわする崇雄は、今は後ろ姿しか見えないが、下駄箱から一瞬見た横顔が美少女だと確信していた。

背は低いようだが、スリムな女体が醸し出す「いい女オーラ」が低身長を感じさせない。膝上のミニスカは左右に揺れ、太ももの白い裏側をチラ見せして誘惑する。柔らかい生地はお尻のキレイな丸みをそれとなく透かしている。興奮して息が荒い崇雄は、その丸みを撫で回したい衝動に突き動かされた。

「…、(あっ、…)」
彼女の左手がミニスカに当たってスソがまくれ、パンティが見えそうなほど太ももがあらわになる。傾いた陽の光が渡り廊下に差し込んで、ツルツルした素肌の眩しい白さが目に焼き付く。声が出そうになったが、なんとかこらえる。挙動不審に立ち尽くす少年は、しかしエロチックな下半身をぬかりなく脳内メモリーに保存していた。

少年の昂ぶった視線に気付いてない純白セーラーの後ろ姿は、ゆっくり旧校舎の入り口に進んでいく。パンティが見えそうな下半身映像で頭の中がいっぱいの崇雄は、自然に早歩きになって手を伸ばせば届きそうな距離に迫った。

(4)旧校舎の前でシックスナインにつづく

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