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== 秀香蘭高校美術部 ==

秀香蘭高校美術部 (2)純蘭というルール

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秀香蘭高校美術部 目次

秀香蘭高校美術部 (2)純蘭というルール

クラスメートと会話の無いさびしい高校生活は2ヶ月ほど続いた。

その期間に学校サイトと裏サイトから情報収集をしたので、秀香蘭における特有のルールを理解できた。秀香蘭には純蘭と呼ばれるエリート生徒がいて、スクールカースト最上位にいる。純蘭とは幼稚舎から秀香蘭で学ぶ生粋の秀香蘭生のことで、高等部の1割程度が該当する。

純欄の保護者は例外なく金持ちだ。幼稚舎入園の条件に親の資産が大きなウエイトを占めるためらしい。また初等部から入園した児童は準蘭と呼ばれて、幼稚舎入園ほどではないがそれなりの資産家の娘でないと合格できない。幼稚舎に落ちた児童が初等部に入るとも言われ、スクールカーストで純蘭に準ずる地位にある。ただし準蘭という呼び方は純蘭と聞き間違いやすいうえに、純蘭に劣るまがい物という軽侮が含まれるため、実際にはあまり使われていない。

初等部内部生の「準蘭呼び」に軽侮が含まれて純蘭より下に見られているように、純蘭内にも格付けが存在する。それは主に実家資産の過多、つまり寄付金の多寡によって決定されて、純蘭内で厳格に守られている。

ただ生徒自身の資質も加味されるため、実家資産が他の生徒より劣っていても、学業で著しく優秀な成績や運動で顕著な実績を上げた者の格付けが上になる場合がある。状況変化による順位変動を含めた順位付けが常に頭に入っていて、順位付けに相応しい振る舞いをするのが学園での必須マナーである。

幼稚舎と初等部の保護者からの莫大な寄付金によって、秀香蘭学園は有名一流私学と比較しても優れた設備を整えている。にも関わらず中等部や高等部の授業料は公立校並みに安い。幼稚舎や初等部に入るには親の資産が最も重要だが、中等部以降は成績が飛び抜けて優れていれば裕福な家庭の子女でなくても入学できる。それが秀香蘭に優秀な生徒が集まり、全国トップレベルに偏差値を引き上げている理由だ。

学園のスポンサーである純欄や初等部からの内部生に、中等部以降の外部生が頭が上がらないのは当然だった。また学園の設備には純蘭が優先される施設が多い。例えば純蘭専用の豪華なレストランが用意されており、純蘭か純蘭が同伴する生徒しか使えない。

純蘭は躾が行き届いており、上流階級の人間に相応しい上品な立ち振舞が身に付いている。スクールカースト最上位にいても決して偉ぶったりせず、本物のお嬢様が持つ上品な風格を備えている。上流階級女子が支配的立場にいるので秀香蘭に下品なイジメは存在しない。

教師や職員に純蘭が多いことも特徴だ。彼女たちは例外なく美人でスタイルがいい。金持ちで良家の子女なので、美容やファッションにお金を惜しまないからだと思われる。純蘭出身ではない教師は、例外なく優秀で容姿に優れている。

(3)渡り廊下の美少女につづく

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