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痴漢電車の女たち 2.まさみの場合(28)

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痴漢電車の女たち
2.まさみの場合(28)豪邸で花嫁修業

小一時間ほど走った高級車は電動式の立派な門構えをくぐりました。門からも少し走ってから玄関に到着しました。

玄関の前に立った私は「すごい」とつぶやいていました。西洋建築のなんとかって様式だと思うのですが、門外漢の私には庶民の一戸建てぐらいはありそうな車寄せのある玄関に、「すごい」としか言いようがありませんでした。山本くんは私のことなんか無視してスタスタとお屋敷に入っていきました。置き去りにされた私が不安になっていると、小岩川さんに案内されて玄関に入りました。三つ指をついたメイド服の女性から「いらっしゃいませ、お嬢様」と挨拶されました。そこでまた私は驚かされました。

そのメイドが桜田先生だったからです。しかもそのメイド服は上半身がフリル付き白エプロンのみで、横から覗いたらナマ乳が見えてしまう露出狂的デザインでした。スカートは横に広がったボリュームのあるタイプで、ちょっと覗き込んだらビキニラインの上が見えそうに思いました。学校での桜田先生は私のようなコンサバではありませんが、こんな露出狂のような格好も見たことがなかったので、実は桜田先生の顔をした彼女は別人で、双子のお姉さんかもしれないなんておバカに考えさえ浮かんできました。

私が恐る恐る「桜田、先生?」とマヌケな声を漏らすと、顔を上げてニッコリ笑った彼女は「だから、『あとで』って言ったでしょ」と、学校の人気者キャラを微塵も感じない小悪魔チックな雰囲気を漂わせています。私が呆然としていると「麻沙美様、こちらへ」と小岩川さんに声を掛けられました。

立ち上がった桜田先生が「執事の小岩川さんです、あ、もう知ってましたね」と紹介して私の手を取りました。言われてみれば初老の小岩川さんは運転手よりも執事がピッタリくる服装でした。わからないことが多すぎて何も聞けないまま、私は小岩川さんと桜田先生に連れられて一室に招かれました。天井の高い洋風の部屋で真ん中に大きなテーブルがありました。

小岩川さんは「失礼致します」とうやうやしく頭を下げると、部屋を出ていきました。二人きりになると「じゃあ、先輩脱いでください」と桜田先生に言われました。「は?」とまたマヌケな声を漏らした私は、「どういうこと、桜田先生、なんでいるの?、そんな格好で何してるの?、ここどこ?」と矢継ぎ早に迫っていました。素肌の肩を強く掴んだ勢いで、桜田先生のオッパイがタプタプ揺れて胸の谷間がせめぎ合っていました。

前のめりの私を「まあまあ、先輩、とりあえず座りましょ」と軽くなだめた彼女は、私に椅子をすすめて隣に座りました。緊張する私の手を握った桜田先生は「私がここで何をしているかというと、花嫁修業です」とニコニコ笑って教えてくれました。私は「花嫁、修業?」とまたマヌケな声を漏らしていました。私は山本くんと結婚するつもりなのでいいですが、無関係のはずの学校の人気者が露出狂のようなメイド服を着て花嫁修業をするということが理解できませんでした。

痴漢電車の女たち 2.まさみの場合(29)につづく

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