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痴漢電車の女たち 2.まさみの場合(7)

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痴漢電車の女たち
2.まさみの場合(7)人気者の後輩

目が覚めると4時間目が終わる時間になってました。パンティに手を入れるとアソコは呆れるほど愛液が溢れてヌルヌルでした。

カラダがだるくて重かったです。私は夢遊病者のように準備室を出てトイレに行きました。個室に入ってパンティを脱ぐと納豆のような白い糸を引いていました。ネバネバな糸を引く股間を覗き込んで、私は欲求不満が溜まりまくった変態女なのかもしれないと思いました。

職員室に戻ると先生方はお昼ごはんの真っ最中でした。入り口に置いてある仕出し弁当を持って席に着くと、隣の桜田先生は半分ほどお弁当を食べたあとでした。私は食欲がなくてお弁当に手を付けないまま、「先生」と桜田先生に声をかけていました。

彼女は「はい、…あれ、先生、なんか元気ないですね」と私を心配してくれました。1年後輩の彼女はつまらない堅物女の私にも優しくしてくれる「できる女子」なのです。

生徒に人気のある彼女を眩しく見ながら、「ちょっと疲れちゃただけ、それでね、先生のクラスの山本くんなんだけど…」と聞いていました。「山本くん?…」彼女はつかのま考えるようなしぐさを見せると、「ああ、あの子…」と思い出しました。彼女も目立たない彼の印象が薄かったようです。

それからすぐに「ひょっとして先生に迷惑でも…」と私を心配してくれました。押し付けがましくもなくさりげなく人の心配ができるところが彼女が人気者である理由の一つだと思います。私は笑顔を作って「ううん、そういうことじゃないから」と彼女の心配を否定しました。そして「あのね、彼に、お尻とか…、触られたこと、ある?」とストレートに聞いていました。

あとで思うとそんなことを聞いたのは、人気者の彼女に対して「私みたいな地味女にだってかまってくれる男子がいるのよ」と、つまらない見栄を張ろうとする虚栄心があった気がします。でもその時はすごく疲れていたので、遠慮や気遣いができませんでした。それでたとえ本当のこととはいえ、生徒に対して不穏当な物言いをしてしまったのだと思います。

彼女は「え、あの子が、そんなこと…」と意外そうでした。おとなしい山本くんがそんなことをするとは全く考えもしない様子でした。そして「先生、ひょっとして触られたんですか」と心配そうに私を見ました。こういう頭の回転が早いところも彼女の人気の理由だと思うのですが、私はやっと自分の失態に気づきました。疲れていたとはいえ余計なことを口走ってしまったと。

「え、そ、そんなこと、あるわけないよ、こんな地味女、彼じゃなくても触りたいと思わないでしょ」と、私は冗談めかした笑顔でごまかしました。なんだか惨めでした。桜田先生が一瞬見せた悲しそうな表情を見て、余計に惨めになりました。

でも彼女は真面目な顔になって「先生はキレイですよ、どうしてそんな風に卑下するんですか、先生はもっと自分に自信を持ってください」と言ってくれました。とても強く訴えかける口調でした。本心からの言葉だと思いました、私は心を射抜かれました。泣いてしまいそうでした。

彼女はこういう人なのです。彼女のほうが年上じゃないかと思うことさえあります。私なんて足元にも及ばない素晴らしい女性なのです。つまらない虚栄心で余計なことを口走った自分がどうしようもなく恥ずかしく惨めに感じました。

「変なこと言っちゃって、ごめん、ほんとに疲れてるみたい、忘れて…」と私はごまかしました。でも彼女は「ほんとうですか?、なにかあるんでしたら、言ってください」と心配してくれます。彼女に下手なウソは通じません。そんな彼女だからやっぱり迷惑はかけられないと思いました。私は精一杯の笑顔で「ごめん、ほんとになにもないから」となんとかウソを吐き通しました。

痴漢電車の女たち 2.まさみの場合(8)につづく

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