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== 義姉さんと孝雄 ==

義姉さんと孝雄 (6)しばらくお別れ

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義姉さんと孝雄 目次

義姉さんと孝雄 (6)しばらくお別れ

「あ…」
(え、着いた?…、オレ…、何してたんだ…)
満員電車でほとばしる若い欲望を成長のいい女体にぶちまけていた孝雄は、伊織の降車駅を告げるアナウンスにビクッと震えて我に返ると、絶望感に近い諦めに襲われてふしだらな行為を中止した。

「姉さん…、ごめん…」
(やっちまった…、これから、どうしたらいいんだ…)
駅に到着した。一緒に降りた孝雄は昂ぶりが収まらない股間に腰を引いたみっともない姿で謝っていた。
「…、孝雄さんは、謝ることなんて何もしてないですよ」
痴漢としか表現しようのない行為を孝雄は謝ったのだが、伊織は何もなかったように笑みを浮かべていた。
「それより晩ごはん何がいいですか、孝雄さんの言うとおりにします、なんでも言ってください」
申し訳無さそうにうなだれた孝雄に伊織は優しく笑っていた。
「え…、じゃ、じゃあ…、バンバーグ…」
(怒ってない?…、なんで?…)
わざとじゃないにしてもあんな破廉恥な行為をされたら怒って当然なのに、怒るどころか含むところが何もなさそうなセリフが不思議だった。理解不能に陥った孝雄は特にバンバーグが好きというわけではないが、頭に浮かんだそのままを口に出していた。
「わかりました、美味しいハンバーグ作りますから、楽しみにしててくださいね」
思いつきのリクエストなのに嬉しそうな伊織は新婚の若妻のようだった。黒メガネの地味女がやけに可愛く見えた。
「う、うん…、楽しみにしてる…」
孝雄は急に美人になった伊織を見つめて呆けた顔で応えた。

「じゃあ、孝雄さん、行ってきますね」
無表情に見つめる孝雄の視線に照れたみたいに恥ずかしそうに笑った伊織は改札に歩いていった。乗降客の混雑が収まって人影がまばらになったホームを去っていく伊織を見送った孝雄は、プリプリ揺れるお尻を見てさっきまで鷲掴みしていたことを思い出すとまた勃起していた。

義姉さんと孝雄 (7)につづく
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