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緊縛人妻華恵 目次緊縛人妻華恵 (1)夫の隠れた趣味
「ああ、苦しい…、もう、許してください…」
両手を縛られて天井から吊られた華恵は、暗闇にギラつく目に露出倒錯した欲情を昂ぶらせ、性器をヌルヌルに濡らしていた。
「ああっ、あんっ、はあんっ…、もう、あんっ、勘弁してえっ、いっ、いっちゃううっ」
覆面の男が固定された両足の付け根にバイブを挿入した。濡れた秘肉のスキマに大振りの張り型を挿入されて、華恵は汗で湿った女盛りの女体を揺らして甘えた悲鳴を上げた。
ここはとあるSMクラブの一室。女性を拘束していたぶることで性的興奮する変態趣味を持つ同好の士が集まる場所だ。男達の異常な眼光で見つめられて、華恵は倒錯した昂ぶりで縄化粧した官能的な女体を熱く火照らせていた。
華恵は今年33歳になる。本厄のオンナだと自嘲しているが男心をそそる肉感的なカラダの美人妻。夫の宗次は40歳、中堅商社の課長。深夜残業や海外出張が多く、5年前に購入した35年ローンのマイホームを留守がちにしている。
結婚生活が8年目を迎えても子宝には恵まれず、最近は夫との性生活もほぼ無い。責任ある仕事を任せられている夫は出張で1週間帰らないことも珍しくなく、華恵は女盛りのカラダを持て余して眠れない夜を重ねていた。
少女時代異性との交際に消極的だった華恵は夫が初めての男だった。処女を守ったまま4年生大学を卒業した華恵は、就職した商社の上司だった宗次に見初められて結婚した。
トントン拍子に結婚にまで至った宗次とは他人に自慢できるような恋愛エピソードはない。30歳になって適齢期を意識した宗次は、新人で入ってきたおとなしそうな華恵ならいい奥さんになるぐらいの気持ちで交際を申し込み、プロポーズした。
新婚当時は毎晩のように求められたが、2年経っても子どもが出来ないため宗次は華恵に隠れて泌尿器科を受診した。その検査結果で宗次は子種がないことがわかった。
年下でおとなしい華恵に対して常に上位者として高圧的に振る舞ってきた宗次は、自分の生殖機能に欠陥があることに大きな衝撃を受けた。妊娠が望めないセックスに後ろめたさを感じて華恵との夜の生活も避けるようになった。そして子どもが出来る心配がないため浮気をするようになった。
男としての自信を無くした宗次は女性を虐げるSM趣味に走った。生殖機能の欠陥というコンプレックスの裏返しで女性を虐げることに悦びを感じるようになった。華恵は夫の浮気に薄々感づいていたが、アブノーマルな性的趣味まではわからなかった。
華恵が宗次の変態趣味に気付いたのは、夫の出張中に書斎を掃除していた時に本に隠してあったDVD-Rを見つけた時だった。
淋しいひとり寝の夜に見た無地のDVD-Rは荒縄で縛られた女性が折檻されるビデオだった。仮装パーティーのようなマスクをつけた男が、天井から吊されて縛られた女性をムチで叩く光景が映っていた。
SMというアブノーマルな性的趣味と無縁だった華恵に夫の隠れた趣味は衝撃だった。そしてマスクをつけた男のひとりが夫だと気付いた時は、8年間の結婚生活が足元から崩れ落ちる気がした。宗次と知り合ってからの人生がまったく意味のないモノに思えた。
自分を抱かなくなった夫がどこの誰とも知れないオンナを縛り上げ、折檻して興奮している姿が最初は信じられなかった。女性を虐めて醜悪な笑みを浮かべる男を、嘔吐感に襲われながら何度も見直した。やはりマスクの男は夫だった。
変態性行為で昂ぶる夫は自分の知っている夫とは別人だった。常に自分に見せてきた真面目で厳格な態度はなく、縄化粧した全裸女性が折檻されるのを見てヨダレを垂らす変態だった。華恵は裏切られたと思った。感情の起伏があまりなく滅多に怒らない華恵だが、画面に映るマスクを付けた夫に殺意さえ覚えた。
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