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== 女教師鈴子のルール ==

女教師鈴子のルール (45)エリ先生はアイドル

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女教師鈴子のルール 目次

女教師鈴子のルール (45)エリ先生はアイドル

「じゃあ、英語のプリント、お願いしていいですか」
協力を言いだした藤堂は引きそうにない。何より私は彼女の笑顔は抗えない。プリント作成だけなら大丈夫だろうと判断した。

「わかりました、授業もお手伝いしますね」
うれしそうだ。ニコニコ笑って善意を前面に押し出して迫ってくる。
「そこまでは…、甘えられません」
生徒達と直接対面するのは避けたい。女神のような彼女にでも彼らは淫らな欲望を抱くに決まっている。彼女に授業させるなんて野獣の檻に放り込むようなものだ。
「遠慮しないでください、プリントだけじゃ英語は上達しませんから」
ハンカチで手を拭いた彼女が抱きついてきた。見た目以上に大きなおちちが腕を圧迫する。

どうして彼女はこんなに馴れ馴れしいんだろう。そしてどうして私は彼女に逆らえないのだろう。生ぬるい空気が醸し出す独特のペースにいつのまにか乗せられてしまう。

「全国模試ですね、プリントは試験対策にしますね」
やはり彼女はトイレを出てもついてきた。私にまとわりついて全国模試の申込書も目敏く見つけた。教室までついてくる気だろうか。
「あ、はい…、でも、お忙しいでしょうから、あまり…」
ここで食い止めないとどこまで踏み込んでくるかわからない。なんとかここでお帰り願うしかない。

「いいんですよ、鈴ちゃんと私の仲でしょ」
鈴ちゃんと呼ばれたのは久しぶりだ。いつの間にか彼女の中で私は親友になっていた。ニコニコ笑って抱きつき、キラキラした目で私を見ている。
「は、はい…」
ダメだ。輝くようなこの笑顔に私は弱いのだ。何でも許してしまいそうになる。抗いがたい魅力にあふれた魔性の女だ。


「補習で教室を使う許可をもらってきたわ」
教室の戻った私にみんなはエッチな期待をこめたまなざしを向け、藤堂には不思議そうな視線を向けていた。
「え~と、それから…、藤堂先生が補習を手伝ってくれることになりました」
もうしょうがない。私は観念して彼女を紹介した。と同時に歓声が起こる。ビックリした。

「鈴子先生をお手伝することになりました、みんな補習がんばってね」
藤堂はニッコリ笑って頭を下げた。ファンの声援に応えるアイドルそのものだ。もちろん彼女にそんな意識はないだろう。天性のアイドル気質だ。鈴子先生なんて筋肉教師の大山以外に初めて呼ばれた。
「じゃあ、スケジュールが決まったらお知らせしますので」
生徒との接触は最低限にしたい。私は早々に退場願った。

「わかりました、なんでもしますから遠慮無く言ってくださいね」
全面協力を約束して彼女はにこやかに教室を出て行った。出過ぎないところも好感度アップだ。
「…、なりゆきで藤堂先生にも協力してもらうことになったけど、みんなくれぐれもよろしくね」
清楚な後ろ姿をみんなが名残惜しそうに見送っていた。私は口うるさいオバサンの気分で彼らに釘を刺した。

「せんせっ、ヤキモチ焼いてんの」
遊治だ。私の当惑を敏感に察知して茶化してくる。
「ああ、そういうことか、エリ先生かわいいもんな」
遊治の悪友喜九田嗣夫だ。藤堂の下の名前は英梨で、たいていの生徒はエリ先生と呼んでいる。

「ヤキモチなんか焼いてません、藤堂先生はみんなの成績が落ちたことにとても責任を感じてます、だから変なこと考えないで真面目に勉強してください」
平気なフリをして否定したがそうかもしれない。彼女を見る目は私を見る目と明らかに違う。私がAVアイドルなら彼女に向けられる視線は総選挙1位のアイドルを見るようだ。

「変なことって、何?」
昨日私のスカートをめくってオナニーした丘咲勝太だ。膨らんだ股間を弄りながらニヤニヤしている。
「丘咲君…、藤堂先生の前でそういう態度は絶対禁止よ、節度を持って行動できないなら藤堂先生の授業はお断りしますから」
勝太のような子は他にもいるだろう。やっぱり心配だ。私は今更ながら後悔していた。

「わかってるって、みんなも大丈夫だよな」
遊治だ。いつものニヤケ顔だがイラっとした。
「エリ先生の授業受けられるだけで幸せだもんな」
嗣夫が肯く。彼女を見ているだけで幸せだということだ。そんなに藤堂の授業が受けたいのだろうか。

「私の言うことが聞けないなら、ご褒美は無しにしますから、いいですね」
言ってからイジワルだと思った。やはり自分にないモノを持っている藤堂に私はヤキモチを焼いているのだ。

女教師鈴子のルール (46)につづく
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