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水泳部マネージャー (33)蛍との帰り道

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水泳部マネージャー (33)蛍との帰り道

「うひひっ…、お?」
頼子のプライベートレッスンで経験値が上がったとうぬぼれて浮かれた幸太が誰もいない部室から出ると、おとなしい同級生稲沢蛍が外で待っていた。

「…、お疲れ様…」
うつむきがちに幸太をチラ見して黒髪ボブカットを揺らした蛍は小さく声を漏らした。
「ひっ…、あ、ああ…」
誰もいないと思っていた幸太は薄暗がりに浮き上がる純白セーラーを幽霊と勘違いしてキョドったが、蛍だとわかるとヘタレ顔を見られないようにそっぽを向いた。
「…」
自分を見て急に機嫌が悪くなったと思った蛍は黙ってうつむいた。
「…、なんだよ、帰んねえのか?」
暗がりに立つ純白セーラー少女の薄気味悪さにビビって逃げ出すことも出来ないヘタレ1年坊主は、強がったつもりだったが拗ねた口調になっていた。

「…、うん」
前髪越しの上目遣いで幸太の様子をうかがっていた蛍は小さくうなずくと横に立った。
「へ?…」
…、ひょっとして、待ってたのか?…、
恥じらうようにうつむく蛍が自分にベタ惚れだとうぬぼれた幸太は
「…、じゃあ、いくぞ」
コイツ、オレにメロメロかっ、うひひっ…、いや、待てよ…。
脳内でジャンジャンバリバリ大回転なモテモテ妄想にこわばった顔が緩みそうになったが、女の子と縁のない15年間と秀香蘭女子から完全無視された3ヶ月から学んだヘタレな用心深さで表情を引き締めると、ぞんざいな言い方をして歩き出した。

ひとけの無い暗い学校を出た二人は黙って歩いた。エロテク経験値が上がったとうぬぼれていても恋愛経験値がほぼゼロの幸太は、何も言わずについてくる蛍に気の利いたセリフの一つも言えないまま駅に到着していた。

「おまえもこっちなの?」
まったく会話がないままホームに到着した幸太はやっと口を開くと、蛍と帰り道が一緒だったという単純な疑問を口にした。
「…、うん」
ちょっと不思議そうな表情を見せた蛍はキレイに揃ったボブカットを揺らしてうなずいた。
「ふうん…」
おとなしい同級生の表情の変化がちょっと引っかかったが、それを口に出す前に電車が到着した。

「うわあ、混んでるな」
到着した車両は朝の通勤時間なみに混んでいた。車両事故でしばらく停まっていたことを構内放送がアナウンスしていたのだか、うっかりモノの1年坊主はしっかり聞き逃していた。帰りの電車がこんなに混んでいたことは無かったのでちょっと面食らった風だった。
「…、うん」
蛍はちゃんと聞いていたので電車の混み具合は想定範囲内だったが、抱き合うように向かい合う幸太の調子に合わせてうなずいた。

…、やっぱ、コイツ…、ええカラダしてんなあ…。
電車が走り出して混んだ車内がそれなりに落ち着くと、正面から密着する幸太は純白セーラーを盛り上げる見た目より大きな胸の柔らかい圧迫にスケベ心が湧き上がってきた。
「?…、あ…」
お尻でモゾモゾする何かに気付いた蛍は前髪越しにスケベ笑いで顔を緩ませる幸太を見て、あやうく声が出そうになった唇をキュッとつぐんだ。
うははっ、気持ちええ…。
朝の満員電車で頼子に痴女されたエロヘタレは痴漢が良くないことだという罪悪感などなく、部室でナマ着替えした蛍の裸体を頭に浮かべながらお尻をなで回していた。

「…」
純白ミニスカ越しにお尻を弄ぶ手にウブな純情をエッチに煽られるおとなしい同級生は、周囲に視線を泳がせて痴漢されていることがバレないか不安そうだった。
うひひっ、パンティ、きもちええっ…。
成長のいい同級生の女体にのぼせ上がった変態バカは蛍のことなどお構いなしにとうとうスカートに手を入れると、柔らかい丸い弾力に指を食い込ませて痴漢体験を楽しんでいた。

水泳部マネージャー (34)につづく
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