ろま中男3 作品リスト陰気美少女乃舞子 目次陰気美少女乃舞子 (1)乃舞子と士宇児
少年は混んだ満員電車に揺られながら、同じくらいの背格好の根暗美少女乃舞子に密着していた。
小谷乃舞子(おだにのぶこ)は同世代の女の子と比べても整ったカワイイ顔をしている。しかし猫背でうつむき加減な姿勢のため、そんなプリティフェイスも黒々した長髪に隠れていた。
さらに同世代の女子よりも発育が良く大人の女を感じさせるセクシーボディの持ち主なのだが、歩く姿がロボットかホラー映画のバケモノのようにぎくしゃくしているために、同級生の男子から気味悪がられるだけで、まさに宝の持ち腐れ状態だった。
そんな乃舞子のあだ名は小学校からサダコ(貞子)が定番だった。
ただしそんなあだ名で直接からかわれることはまずなく、遠巻きに気味悪がられるだけだった。学校ではほとんどしゃべらない乃舞子に友達と呼べる人間はいなかった。
乃舞子は高校生になって電車で通学するようになった。毎朝の満員電車は前後左右から押されながら、吊革に掴まってうつむいた姿勢でやり過ごす。
満員電車につきものの痴漢に発育のいいお尻がほぼ毎日触られていたが、乃舞子は我関せずとばかりに無表情で無視していた。
しかしホラーチックな近寄りがたい雰囲気のせいで前や左右から痴漢されたことはない。長く重苦しい髪のスキマからのぞく無表情な目をむけられるだけで、痴漢はヤル気を無くしてとっとと退散した。
そんな乃舞子はカラダの前面で密着する同じ年頃の少年を、生気のない目で見つめていた。
しかしその目には少年を責めるような気持ちなど毛頭もなく、そもそも何かを訴えようという気力などみじんも感じさせない、何も見てないのと同じだった。
しかし少年は胸を押し返してくる豊かなふくらみの弾力や柔らかい下半身にドキドキし、野暮ったいセーラー服に隠された発育のいい女体に淫らな妄想をたくましくしていた。
少年の名前は落合士宇児(おちあいしゅうじ)。乃舞子の同級生であり、教室では出席番号順に乃舞子の後ろに座っている。
入学式が終わってから彼女が誰かと話すところを見たクラスメイトはいまだなく、陰々滅々とした空気をまとって他人を遠ざけるオーラを発散する乃舞子は他人に全く興味が無さそうで、教室で誰が後ろに座っているかなどまったく関知してないようだ。
外界にまったく興味が無さそうなネクラ美少女にとって、イヤらしい気持ちにまみれてソワソワし、股間のふくらみを押しつけてくる少年の存在など眼中にないように見えた。
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