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短編 エースパイロットサヤカ 目次短編 (175)エースパイロットサヤカ(1)戦いのあと
「はあ…」
今日も敵を3機撃墜してスコアを伸ばしたサヤカは、無事に基地に帰投した。
「今日も…」
敵宇宙船撃墜数で全軍トップエースのサヤカだったが、1日の戦いを終えて疲労の色濃い体に張り付いたセクシーなバトルスーツは、
「生きてる…」
女体に充満した性欲の甚だしさを示すように、陰門からあふれた体液で股間がヌルヌルに濡れていた。
22XX年、外宇宙から突如現れた未知の生命体から攻撃を受けた地球は、なすすべもなく防戦一方で人類滅亡の一歩手前まで追い込まれた。
しかし全人類の英知を結集した結果、墜落した敵宇宙船を構成する技術のごく一部分の解析に成功し、かろうじて有効な対抗手段を得るに至り、なんとか崖っぷちで踏みとどまっていた。
しかし未知の科学力により完成した対エイリアン兵器は、なぜか若い女性しか使用することができず、しかもそれを使用した女性は異常に性欲が高まるという副作用があった。
戦闘中に徐々に蓄積される性欲は、任務完了後すぐにセックスをしないと精神に異常をきたす程高まった。
サヤカの場合それが顕著だった。激しい戦闘をくぐり抜けて帰還した愛機がすぐメンテナンスに入るのと同時に、サヤカ自身が淫らな性交に溺れるのが帰投直後のルーティンだった。
「…、貴様」
激戦の痕が生々しい機体を専用ハンガーに収容し、苦しそうに肩で息をしながら狭いコックピットから出たサヤカは、
「名前は?」
機体に駆け寄ってきた細マッチョな若い整備兵にいぶかしげな切れ長の目を向け、姓名を問いただした。
「ナカオ・イイダ整備兵長であります、少佐殿」
妖しい視線に見つめられてたちまち股間を膨らませた若い整備兵は、直立不動の姿勢で姓名官職を名乗った。
「来い」
かすかにニヤけた顔に射るようなキツイ視線を浴びせたサヤカは、ハンガーの片隅に特別に設置されたサヤカ専用の個室に、乾いた軍靴の音をカツカツと響かせて向かった。
「はっ」
若い美人佐官のご指名に嬉しそうなバカ笑いを浮かべて敬礼した整備兵長は、バトルスーツが張り付いた魅惑的なヒップがプリプリ揺れるのを前屈みにノゾキ見ながら、サヤカについていった。
副作用のことは軍上層部も理解しており、帰還後の対エイリアン兵器整備の一環として、女性パイロットに若い男をあてがっていた。
立派な執務室でふんぞり返っている将軍どもは、全軍トップエースのサヤカをただの兵器の一部と見なし、性欲処理も機械的にこなせばいいと考えていた。
イイダ整備兵長も精鋭女性パイロット専用のセックス要員として志願して整備科に選抜された、精力みなぎる若い男のひとりだった。
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