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しゅうとめとむすこ (1)美菜の不安

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しゅうとめとむすこ (1)美菜の不安

見られてる…。
お風呂に入ろうと脱衣所で服を脱いでいた美菜は、ブラ線がセクシーな背中に突き刺さる淫らな視線を感じて、その場に立ちすくんだ。


短大在学中からつきあっていた相手と卒業後すぐに結婚して翌年には遥香を産んだ美菜は、突然の事故で夫を亡くした。

お別れの言葉さえ聞けず、最愛の人と別れなければならなかった美菜は、あるいは遥香がいなかったら、夫の後を追っていたかもしれない。

夫に先立たれた若い未亡人は愛しい亡夫の忘れ形見を生きる拠り所にして、人生のすべてを娘に捧げてきた。

遥香をどこに出しても恥ずかしくない立派な娘に育て上げ、美しい花嫁として送り出した母は、気付けば30代最後の年を迎えていた。

美菜に娘の新婚生活をジャマする気は毛頭無く、これからの人生を一人で生きてこうと決めていた。

しかし一人娘の遥香は、自分をたったひとりで育ててくれた母をひとりきりにすることなど出来なかった。

遥香は一緒に住んでくれと懇願し、そうでなければ結婚をやめると泣いた。私たちのために一緒に住んでくださいと、龍彦にも頭を下げて願いされた。

大人になった一人娘が子供のように泣きじゃくる姿にもらい泣きした美菜は、娘と娘婿の優しさに感謝して同居することを決めた。


中小企業とはいえ会社を経営する龍彦の家は都内でも高級の部類に入るマンションで、姑と新婚夫婦、連れ子の四人が住むのに十分な広さがある。

美菜は女だけの暮らしから男性のいる生活に変わることに、ひそかな期待の混じった不安を感じていた。義理の息子とはいえ、娘婿は自分より一つ年上で経営者らしい精力的な男の魅力に満ちていた。

これは年増女のゲスな勘ぐりなどでは決してない。

女手一つで遥香を美しい花嫁に育て上げた生活感を全く感じさせない姑は若かった。多少たるんできてはいるが、童顔の美菜は20代と言っても通じそうなみずみずしいカラダを保っていた。

美しい美菜に言い寄る男は何人もいたが、亡き夫に操を誓った美菜は再婚する気がまったくなく、これまで独り身を通してきた。

そうして男を寄せ付けない生活をしてきた美菜にとって、20年ぶりの男のいる生活に不安を感じたとしても不思議なことではない。

そしてその不安は的中した。娘夫婦との同居生活がはじまってから、美菜は着替えやひとり寝の寝室をのぞく男の視線を何度も感じていた。

しゅうとめとむすこ (2)につづく
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