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短編 (88)妄想女子高生(1)

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短編 目次

短編 (88)妄想女子高生(1)

北澤紗季は高校2年、見た目はどこにでもいるようなごく普通のかわいい女子高生。ただ人に言えない恥ずかしい性癖をのぞけば。

紗季は妄想癖が尋常でなく、いつもエッチな想像で頭がいっぱいだった。

学校で授業を受けていても、たとえば日本史の教科書に「皇后」という単語を見ると、「交合」を連想して、男女の脚がいやらしく絡み合う様子を想像してしまう。

学校の帰り道で木の股にキレイな花が咲いているのを見ると女性器そのものを連想し、雨の日に花びらが濡れているのを見ると、発情した女性の性器を連想する。

そんな調子でエッチな妄想ばかりしているので、パンティにはいつも恥ずかしいシミを作っていた。学校の休み時間はトイレに行って履き替えるのが習慣だった。

1日の終わりにベッドに入ると頭に浮かぶのはその日の妄想ばかりで、オナニーをしなければ若い成長期のカラダが火照って眠れなかった。

ただ幸いなことにこの恥ずかしい性癖を誰にも気付かれたことはなく、傍目からはごく普通の高校生活を送っていた。

しかし毎晩のオナニーのせいか、発育途上とはいえ十分女らしくなった体が妄想まみれの気持ちと同調したのか、夜のオナニーだけではカラダのうずきを鎮められなくなった。

紗季は学校でもどうしてもガマンできなくなるとトイレでオナニーした。しかしそれはマシなほうで、退屈な授業中などふんわりした気分になって、机の下で無意識に股間をまさぐってオナニーしている自分に気付いて、慌てたことが何度もある。

紗季の恥ずかしい性癖は匂いに対する敏感さもあり、男の汗臭い匂いを嗅いだりするともうメロメロになって理性を保てなくなる。

電車通学の車内で20代のリーマンに密着したときに、数日間風呂に入ってないだろう体臭を嗅いだ時は乳首が立った胸をリーマンにこすり付け、ミニスカに入り込んだ手が大きなシミを作ったパンティをイジっていた。

このときも幸いリーマンには気付かれずに済んだが、こんな恥ずかしい自分がいつかは誰かに知られるんじゃないかと悶々とし、そんなどMな気持ちがまた異常性欲を昂進させていた。

人前で恥ずかしい姿をさらさないために、紗季は性欲を解消しようと夜ごと様々に手の込んだ激しいオナニーに耽るようになり、ますます淫乱妄想の変態度を高めていた。

短編 (89)につづく
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