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短編 (76)ボクと里依ちゃん(11)

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短編 目次

短編 (76)ボクと里依ちゃん(11)

「…、精ちゃんが…」
かわいそうに自戒の念で怯えた里依ちゃんは、ちょっと間違っただけで壊れてしまいそうだった。

「セックスって、ボクのオチンチンを里依ちゃんのアナに入れて、白いオシッコ出すことだけど、それだけじゃないよ」
里依ちゃんがいなくなって欲しくない一心で、ボクは一生懸命にしゃべっていた。
「?…」
ボクが何を言い出すのかわからないようで、里依ちゃんは不安でいっぱいという顔だった。

「セックスは好き合った男女がするコトだよ、ボクは里依ちゃんが大好きだし、里依ちゃんもボクが大好きだから、セックスするのは当たり前のことだよ、だから、里依ちゃんは何にもウソついてないし、まちがったことはなにもしてない」
ボクは里依ちゃんとずっと一緒にいたいという気持ちを伝えたくて、もうがむしゃらにしゃべっていた。

「大好き…、うん…、里依、精ちゃんが大好き」
大きな目に涙を溜めた里依ちゃんは、ボクの真剣な目をジッと見つめてつぶやいた。
「うんっ、ボクも里依ちゃん大好き、だから里依ちゃんが悪いことなんか、何もないよ」
潤んだ大きな目に映るボクを見たボクは、里依ちゃんがたまらなくいとおしくなってギュッと抱きしめていた。

「うん、ごめんね…、精ちゃん…、ゴメン」
ボクにきつく抱きしめられた里依ちゃんは、肩の上にアゴを乗せて何度も謝っていた。
「だから謝らないでよ、ボク、里依ちゃんがいなくなったら、きっと寂しくて死んじゃうから、だからずっとボクのそばにいて」
嗚咽で震える里依ちゃんが愛おしくてたまらなくかわいくて、ボクは思ったままを口にしていた。

「う、うん…、里依も、んっ、精ちゃんと、あんっ、ずっと一緒に、んっ、いたいよっ」
嗚咽が止まらない里依ちゃんはボクにギュッと抱きついて、泣き声混じりにボクと一緒にいたいって言ってくれた。

「ずっと一緒にいよう、ボク、里依ちゃんと結婚したい」
その言葉が何よりうれしくて、ボクはちょっと調子に乗って先走っていた。
「結婚?…、うん…、里依も、精ちゃんと、結婚したい…」
顔を上げてビックリしたようにボクを見た里依ちゃんは、泣きながら笑ってボクと結婚したいって言ってくれた。
「里依ちゃん、大好きっ」
ボクはなんだかすごいうれしくなって、里依ちゃんに抱きついてはしゃいでいた。
「精ちゃん、大好きっ」
里依ちゃんもボクに抱きついて、ベッドの上で抱き合って転げ回っていた。

「痛いっ」
「いてっ」
調子に乗りすぎてベッドから落ちた。
「うふふっ、あはははっ」
「わははっ、あはははっ」
ボクたちは顔を見合わせて大笑いした。恥ずかしいくらいのバカップルぶりが、すごいうれしかった。

短編 (77)につづく
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