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短編 (64)バイブレンジャーモモ子(3)

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短編 目次

短編 (64)バイブレンジャーモモ子(3)

「混んでるね」
いつもは2講目以降のラッシュを外した通学なので、押しくらまんじゅうのような満員電車にヨモ子が情けない声を漏らす。
「こんなの普通よ」
いつも強気の姉が見せる気弱な顔に、なんだか勝った気がしてモモ子はちょっと気分が良かった。

「(ねえ…、痴漢)」
顔をしかめ首をすくめたヨモ子がモモ子に耳打ちした。見るとヨモ子の後ろに立つ男が、ハアハアと気味の悪い吐息を漏らしていた。
「(ヤダ…、気持ち悪い…)」
モモ子も痴漢に遭う事は多いがほぼ泣き寝入りだ。痴漢を誘うようなハデなファッションしている自業自得だし、姉には悪いがここはガマンしてもらうしかない。

「(ねえ、助けてよ)」
モモ子が何も出来ないでいると、誰だかわからない男にTバックの生尻を触られて泣きそうな顔で泣きついてくる。
「(って言われても…)」
か弱い女子高生が変態に立ち向かっても返り討ちに遭うだけだ。そう思ったモモ子だったが、昨日の夢を思い出し、
「(ちょっと待って)」
カバンからバイブを出すと、紺ミニスカに入れてパンティの上からあてがった。

「(あ、ん…、あんた、なにしてんのよ…)」
痴漢の手はパンティに淫靡なシワを作って股間をさすっていた。うわずった吐息を厚めの唇から漏らすヨモ子は、モデル並みの女体をかすかに震わせて気持ち悪い刺激に耐えていた。
「(もうちょっと、だから…)」
パンティの上からバイブでなぞっていたモモ子もうわずった声を漏らすと頃合いと見て、
「(ん…、ああ…)」
恥ずかしシミを作ったパンティのスキマからバイブを挿入した。

「(や…、だ…、助けて…)」
ミニスカをまくり上げてTバックパンティだけの股間を、痴漢の手は無遠慮にまさぐる。ヨモ子は厚めの唇をムニッと結んで恥ずかしいあえぎ声が漏れるのをガマンしていた。
「(あ、ん…、や…)」
愛液で濡れたバイブのスイッチを入れたモモ子がいやらしい声をかすかに漏らすと、ソレを聞きつけた後ろの男がお尻をまさぐり出す。
「(んっ、あ、い、イキそう…)」
花も恥じらうJKを痴漢する後ろの痴漢も許せないが、まずイクことが先決だとモモ子はバイブの刺激に欲情を昂ぶらせていた。

「(う…、イク…)」
「パール入り電動イボイボバイブクマさんGマックス」にイカされたモモ子は、例のこっぱずかしいオールドアメリカンな衣装に変身していた。
「(あ、ああ…)、アンタ?…」
突然衣装が替わった妹に、痴漢にいいように弄ばれるヨモ子がうわずった声を漏らす。
この…。
カラダに力がみなぎる気がしたモモ子はまず後ろの痴漢の股間を握ると
「ぐえ…」
握りつぶした。男は情けないうめき声をあげて口から泡を吹いた。
「やだ、キタナイ」
立錐の余地のない車内で倒れることもできない男は、モモ子の肩に寄りかかってヨダレを垂らした。ソレを見たモモ子はクシャオジサンのようにアゴを押し潰した。

「おネエちゃん、助けるから…」
後ろの痴漢を片付けると今度はヨモ子の股間に手を入れた。
「えいっ」
Tバックをヒモのように引き絞って媚肉に食い込ませた痴漢は、勃起したチンポを濡れたアソコにコスって生スマタしていた。
「ぐっ…」
モモ子はソレをつかむと軽くひねって海綿体折損させた。急所をひねり潰された痴漢男は、口から泡を吹いて卒倒した。

短編 (65)につづく
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